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#46 ページ47

ドサッ

上階からアタッシュケースが落ちて来た

「……少しはやる気になったか」

そう言った有馬の視線の先にいるのは、赫者となった金木だった

「19のときにもぎ取った喰種の『赫包』から作り出したクインケだ
使うのは、お前が初めてだ」

SSSレート 羽赫のクインケ『フクロウ』

ーーーーーいくぞ、カネキケン






その頃、プレス場では、アヤト達のコクリアからの脱出を邪魔した旧多が高槻に襲われていた

「わーーーーっ」

「これは想定してたかい、汚害野郎」






有馬は、金木の攻撃を素早く避けた

バキキ

『フクロウ』から羽のようなものを飛ばし、金木を攻撃する

二人の攻防は更に激しさを増す

「……!」

『フクロウ』に金木の赫子が巻き付いた

「(解除)」

『フクロウ』が金木の赫子から逃れる

「(遠隔起動)」

そして、下から金木を攻撃した

「(解除)」

さらにまたそれを解除

「(起動)」

そして、金木に考える隙も与えず、有馬は一方的に金木を斬りつけた

金木は四肢を切断され、血だらけになって倒れる









ーーーーーかっこ悪くても、いきろ









「………」

有馬の視線の先で、金木は立ち上がった

切断された筈の手足は再生している

金木は有馬に向かって微笑んだ

その顔は、十六夜に似ていた

ザザザザザ



ボロボロ、

選んだものを何度もひっくり返して

同じ事の繰り返し

くだらなすぎる 僕は

カッコ悪い、ダサイ、

優柔不断、軟弱者…


ーーーーーそれが…僕だ

死にかけてようやく辿り着く

いびつな景色

リゼさんもヒデも、いつだって

結局全部僕の中

僕から出たものでしかない

「僕が逢いたい人」

「僕が言われたいこと」

“ヒデならきっと僕を止めてくれる”

どこかでそう考えていた時点で、

僕自身が願ってしまっていたんだ


ーーーーー生きたい、なんて









「こちら十六夜
逃走した喰種の対処をお願いします」

十六夜は通信機に向かって言った

『ええ 数は何体ほど?』

「私は四体確認していますが……他にもいる可能性があります」

『了解だ 十六夜ガール』

「我々は、地下にいる有馬特等の元へ行きます………御武運を」

十六夜はそう言うと、通信機を切った

そして、

バキッ

通信機を踏みつけ破壊した

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朱鷺の砂(プロフ) - pookyさん» ありがとうございます!! (2020年8月23日 15時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
pooky - とても、面白いですね!続きが気になります! (2020年8月23日 12時) (レス) id: 012e567f90 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2020年8月19日 16時

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