【東京喰種:re】有馬貴将の右腕

#44 ページ45

………有馬さん？

『…天然？ それ以上に天才でしょうけど』

と宇井は言った

『有馬さんはすっごく強いんよー』

とハイルは言った

『付き合い長いけど、よく分かんねぇな あいつは…』

と富良は言った

『やっぱ、捜査官の憧れの一人だよねえ』

と倉元は言った

『CCGの最重要戦力であるのに違いはない』

と真戸は言った



凡人には理解できない

孤高の存在

最強の捜査官

虚無

からっぽ

なんだか怖い

近寄り難いイメージですよね

喰種に対しては残酷なまでの…

何考えてるんだろう



有馬貴将(彼)は、『死神』と呼ばれている

皆が彼の事を口を揃えて『わからない』と言う





ｰｰｰｰｰ僕も…彼の事は分かりません だけど…

僕は彼を父のように思います





ｰｰｰｰｰ有馬貴将(彼)に言いたい事は山ほどある

でも今は、そんなものはどうでもいい

一言だけ、言わせて欲しい

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ。









金木は、切断された足の再生に手間取っていた

「645回」

「…！？…」

「俺がお前に『致命傷を与える事が出来た回数』だ
同時に、『それを見過ごした回数』でもある 2秒で殺せる
お前の目は死人のそれだ……死人に俺は止められない」

有馬が金木に冷たくそう言った

「………」

「“なに”を選んだんだ
………今頃、Aが先刻の喰種を殲滅しているだろう
俺はお前を此処で殺す そしてAは、実の弟であるお前が俺に殺される事を受け入れた
これが、俺とAの選択だ お前は？」

「………ぼ…僕は…有馬さんを此処で引き止めて…」

そう言った金木を有馬は容赦なく斬りつけた

「ｸﾞｯｱ…!!」

「…どうしようもない奴だ…………もういい
お前に払った時間は、無駄だった」

ｶﾞｷｨﾝ

有馬がそう言うと、金木の攻撃が有馬を襲った

有馬はそれをIXAの盾のモードチェンジで防いだ

「………」

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