【東京喰種:re】有馬貴将の右腕 (ページ43)

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#42 ページ43

有馬さん…

……怒っていますか

それとも悲しんでいますか

……僕は、最後まで貴方が分からなかった

金木の赫子攻撃を避け、有馬は金木との距離を詰める

琲世(ぼく)は、あなたの期待に応えようとした

なのに、戸惑いも、躊躇も、貴方は見せない

有馬さん…

本当は戦いたくないです…

有馬の『IXA』が金木を貫いた

…僕だけですか

……本当に…喋ってくれないんですねｰｰｰｰｰ

有馬と金木は、通路から飛び降り、更に下の層へと落ちていった

「……………」

十六夜は通路の手摺から二人を見た

金木と十六夜の目が合う

お姉ちゃん…

僕は、貴女の事を全然知らない

聞きたい事、話したい事たくさんあるんだ…

でも、そんなのどうでもいいから…

一回でいいから、また、名前を呼んでほしい……

「……………血が切れたか」

アヤトと戦っていた十六夜はそう言うと、『夜雨』を鞘に納めた

「…？」

「もう行きなよ君の仲間はきっと、プレス場までの道を知らないんだろう？」

「何…言ってやがる…!？」

「早く行かないと、他の捜査官が来る」

十六夜は目を閉じた

ﾋﾞｷｯ

そして目を開けた

「速く行け！！！」

「！？」

そう言った十六夜の右眼は赫眼だった

「………」

ﾊﾞｯ

アヤトはトーカ達の後を追って行った

十六夜は、有馬が投げた『ナルカミ』を回収した

そして、後ろを見た

「有馬貴将を追ってきた喰種か？」

十六夜はそう言った

十六夜の後ろには、何体もの喰種が居た

「あぁ、そうだ」

「悪いが、彼の元に行かせるわけにはいかない」

十六夜はそう言うと『夜雨』を抜いた

「ちょうど足りなかったんだ」

十六夜は『夜雨』を構えて、喰種達を攻撃していった