【東京喰種:re】有馬貴将の右腕

#35 ページ37

S3会議室

何時ものメンバーが揃っていた

「俺達は『鯱』を駆逐する」

「『鯱』か……成程ね」

有馬の言葉に十六夜はそう言った

「厄介な相手ではありますね」

「そうかな」

「そうでしょ SSレート喰種だし、武道の達人でもある」

「Aが“本気”だしたら勝てるよ」

「絶対嫌」









ｶﾞｷﾝ

ﾊﾞﾁｨ

「！！」

「鯱を捕捉ｰｰｰｰｰ駆逐する」

「死神…」

標的の喰種『鯱』を見つけた

有馬達が立っているのは橋のようにかけられた通路

「(この場所…戦いづらいな)」

ｰｰｰｰｰ所詮、和修の傀儡よ

「屠る！！！！」

鯱はそう言って腕を振り下ろした

ﾄﾞｶﾞｶﾞ

通路にヒビが入り、音を立てて崩れる

「F11」

ﾋｭﾝｯ

ｶｼｯ

ワイヤーで鯱のいる方に渡る

ﾊﾞﾁﾊﾞﾁ

有馬のクインケ『ナルカミ』から電撃が放たれる

「猪口才！！」

だが、鯱はそれを避ける

「！！」

鯱が避けた先に有馬はいた

ｰｰｰｰｰ異様な間合い…！！

「(違和感の正体は……目か！！)」

有馬の攻撃を鯱は避ける

「……此奴…まさか…」

その頭上から三人の捜査官が鯱に攻撃を仕掛ける

「合ッ！！！！」

だが、そのうちの二人は鯱の蹴りを食らってしまう

もう一人ｰｰｰｰｰ十六夜は鯱の蹴りを躱し

ｽﾞﾊﾞﾝｯ

大太刀のクインケ『夜雨』で斬りつけた

「！？……斬馬刀か…！
(だがその武器…隙は多い……！！)」

十六夜が右に振った『夜雨』を鯱は跳躍して避けた

ｽｯ

刹那、十六夜の右手は『夜雨』の鍔を左手側に軽く弾いた

そして、左手で弾いた『夜雨』の柄を掴み、背後から一気に上に振り上げた

ｽﾞﾊﾞｯ

咄嗟に反応した鯱の腕に斬り傷が付いた

「！！？ (この娘…真逆…死神の右腕か…！)」

ﾊﾞﾁﾊﾞﾁ

鯱に考える余地を与えない様に有馬は鯱を攻撃した

十六夜は電撃を喰らわないように後ろに下がる

「(白き死神よ 貴様の弱点は“死角”！)」

鯱は有馬の死角をついて攻撃を仕掛けようとしたが、

ﾄﾞｽｯ

有馬はその攻撃を読んでいた

『ナルカミ』が鯱の喉に刺さる

ﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁ

「！！！！！」

ｰｰｰｰｰ敵ながら天晴……『その目』でよくやるものだ

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