【東京喰種:re】有馬貴将の右腕 (ページ33)

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#31 ページ33

「ｰｰｰｰｰ君はなにしに？」

高槻の攻撃を避けながら琲世は言った

「妨害？破壊？ …暇つぶし？」

「最後者かしら
間近で見たいもの月山とカナエと捜査官のあなた
誰がどう殺し合うのかとっても興味深い」

琲世の言葉に高槻は言う

「店長……君の父親、功善に言われたんだ
君を『救って欲しい』って………」

「ははははは救われてるよ、とても！
カネキケンやさしいのね、あなた！お情けをくれるというのかしら？」

「うんｰｰｰｰｰ」

ｻﾞﾝｯ

琲世が赫子で攻撃するも、高槻本人には当たらなかった

「……はずした」

「…………ガキ」

ｶﾝ

琲世は鉄骨に着地した

「……逆に聞きたいんだけど、
なんで僕がお前みたいなゴミ救わないといけないんだ？」

琲世と高槻の戦いは激しさを増す

琲世の赫子が梟を貫いた

「私、あなたのことが好きになったわ！
わたしたちとても似ているもの！」

そう言った高槻を琲世の赫子は体を両断した

「うふふあはははは好きよ、かねきけん」

高槻は屋上から地上へと落ちていった

「……光栄だな高槻先生」

落ちていく高槻を見ながら琲世は言った

「………？」

「エトの奴……急に呼び出したから何かと思えば…」

『ルナ・エクリプス』での激戦、そして琲世と隻眼の梟の戦いを傍観していた人物はそう言った

屋上を眺めるその顔にはマスクが着けられている

「全く……」

その人物は、そのマスクを取った

「此方は忙しいんだがな」

そう言った人物の正体は、十六夜Aだった

十六夜はフード目深にかぶり直すと、自分の居るビルの屋上から飛び降りた

右眼が赫眼に変化し、肩甲骨辺りから青く巨大な翼が姿を現した

その翼により、十六夜は地上に落ちる事なくその場を飛び去っていく

「青い……翼…？」