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「ゲッ……」
「………」
キジマの登場に富良はマズいと言わんばかりの表情をし、十六夜は先刻までの微笑みが嘘のように無表情になった
「…?」
「部下とコミュニケーションを取ることは大切な事だと思うが?」
「えぇ そうですとも
ところで、今回の『ロゼ』討伐作戦…局長に貴女の参加をお願いしたのですが、その場に居合わせた有馬特等に断られてしまいましたよ」
「そうですか」
「余程、有馬特等は貴女が大切だとお見受けしましたよ
もしかして、本当に恋人だったりします?」
「…真逆
そもそも、私はS3班で副班長をやっている身ですし、そちらの作戦には参加したくても出来ませんよ
というか……私が参加したら、貴方を喰種と間違えて駆逐してしまうかもしれません」
十六夜は口元に笑みを浮かべてキジマにそう言った
その目は笑っていないが…
「またご冗談を」
「冗談かどうかはお任せしますよ………
おっと…これから会議があったんでした では、私はこれで」
十六夜は時計を見てそう言うと、エレベーターに向かった
だが、十六夜は途中で足を止め、キジマの方に振り返った
「そうだ……貴方の事だから、私に嫌味の一つや二つ言うつもりなんでしょうけど…
私が貴方を許すことなど、永遠に無いですよ」
そしてそう言うと、次はエレベーターの方に歩いて行った
「……………お忙しい方ですねぇ…では、私も失礼するとしますか」
キジマもそう言うと、その場を去った
「ハァ…」
二人が去ると同時に富良は溜息を吐いた
「あの…キジマさんとAさんって……」
「局内で有名だろ? あの二人の仲の悪さは」
「聞いた事はありましたけど……本当だったんですね」
富良の言葉に排世はそう言った
「先刻…Aさんが許すことはないって言ってましたけど……」
「あぁ……彼奴が新人の時、ちょっとあってな」
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朱鷺の砂(プロフ) - pookyさん» ありがとうございます!! (2020年8月23日 15時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
pooky - とても、面白いですね!続きが気になります! (2020年8月23日 12時) (レス) id: 012e567f90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2020年8月19日 16時