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#14 ページ16

ー翌日ー

「………朝…」

十六夜は目を覚ました

時計を見ると、時計の針は5時を示していた

「(シャワー…浴びるか)」



シャワーを浴び、髪を乾かし、仕事服を着る

化粧は本人曰く面倒だそうで、化粧はしない

十六夜はそのままダイニングに行った

「おはよう、A」

有馬がソファーに座っていた

「おはよう」

十六夜はそう言うと、キッチンに向かった

そして、朝食を作り始めた



「できたよ、朝食」

十六夜はソファーで本を読んでいる有馬にそう言った

「あぁ」

テーブルに置かれているのは一人分の朝食

『半喰種』である十六夜は、人間と同じ食べ物を食べられないからだ

「いただきます」

十六夜は珈琲を飲みながら、有馬が朝食を食べる様子を見ていた



朝食の片付け等が終われば、二人は共に出勤する

傍から見れば恋人…否、夫婦であっても不思議ではない

だが、二人はそう言う関係ではない

何故このような関係であるかにはちゃんと理由があるのだが……それは追々明らかになるだろう









CCG本部

「クインケの回収に成功…『phantom』の構成員はボスの九鬼を捕縛、それ以外を殲滅か…」

「はい」

十六夜は目の前にいる男

CCG局長、和修吉時に昨日の報告をしていた

「それで…佐々木一等はどうだ?」

「彼の暴走は想定内でしたから、対処は容易でした
今は意識も戻り、Rc値も安定しているそうです」

「そうか…良い報告だ」

「いえ…では、失礼します」

十六夜はそう言って局長の部屋を出た



「あ…倉本」

ロビーに降りると、十六夜は倉本を見付け声を掛けた

「十六夜さん? 何ですか?」

「昨日、私のクインケを取り返してくれたんでしょ? ありがとう」

十六夜は微笑んで倉本にそう言った

「いや、そんな…!」

「じゃあ、私は会議があるから…黒磐にも礼を伝えておいて」

「はーい」

十六夜はそう言うと、局内を歩いて行った

「准特等って忙しそうだな…」

「どうした? 倉本」

ロビーで立ち止まっていた倉本に平子が声を掛けた

「タケさん 今十六夜さんと少し話したんですけど、あの人何時も忙しそうですよね」

「そうだな…彼奴は自分の仕事の他に、有馬さんの代わりに会議に出たり、海外の喰種捜査機関とコネクションを作ったり色々しているからな」

「スゴ…」

「特例でCCGに入局しただけはあるということだ」

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朱鷺の砂(プロフ) - pookyさん» ありがとうございます!! (2020年8月23日 15時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
pooky - とても、面白いですね!続きが気になります! (2020年8月23日 12時) (レス) id: 012e567f90 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2020年8月19日 16時

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