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「え…？」
「昔、教え子の一人が自’殺してしまったんです…その原因は、単なる悩みでした
誰かが気に掛けてあげれば、それで終わる様な些細な悩み…
でも、その当時の僕は、教え子一人一人を見ていなかった…何時も何時も厳しくして、教え子達からの評判は最悪だった…」
実験器具を片付けながら、露路は言う
「………」
「それで自暴自棄になって、その職を降りようとしていた時に、今の友人に出会ったんです
性格はお世辞にも良いとは言えないけど、弱い立場の人には基本優しくて、博識で頭の回転が速くて、でも一寸、自分に厳し過ぎる…
そして…誰よりも強く、揺るがない意志を持っている…
その友人は、僕の事情を知った時『お前がその教え子にしてあげれなかった事を、他の教え子にしてやれば良い…それがお前の出来る最大の罪滅ぼしだ』そう言ったんです
その言葉が無ければ、僕は、今此処に居ない…」
「良い友人をお持ちなんですね」
露路の言葉に躑躅森は言った
「ﾊﾊｯ 性格はお世辞にも良いとは言えないんですけどね」
露路がそう言うと同時に、実験器具の片付けが終わった
「では、躑躅森先生
今日は楽しかったです ありがとうございました」
「いえ…此方こそ ありがとうございました」
互いに礼を告げると、露路は教室を出る
高校を出た露路は、駅に向かい、新幹線に乗っていた
「(教師、か……)」
新幹線が動き出すと同時に、目を閉じた
『教師をやる？』
『うん 幾ら乙統女ちゃん達でも、一般人には手は出せないだろうし…』
『生徒を盾にするとは最低だな』
『もう、すぐAちゃんはそうやって悪い意味で捉える…僕はただ、約束を守るだけだよ』
『そうか…』
『Aちゃんは、どうするの？』
『まあ…適当にな』
『凄く心配』
『お前に心配されるのは癪だ』
『ﾊﾊｯ…そう言うと思った……
じゃあね、Aちゃん 次会う時は刑務所じゃない事を願うよ』
「(本当、乙統女ちゃんは、抜け目無いなぁ)」
閉じていた目を開き、隣に座る男に目を向けた
「僕に何か用かい？ 飴村乱数君」
男(飴村)が口を開くよりも先に、露路はそう言った
「用？ 僕はただ、オネーさんが一人で寂しそうにしてたから隣に座っただけだよ☆」
「アハハ それは、ありがたいね」
飴村の言葉に露路はそう言った
体の死角に隠し持った携帯電話の画面には、『通話中』と表示されていた
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和南(プロフ) - 最初のプロフィールの所の紹介欄で佐馬刻ではなく左馬刻ですよ (2020年9月8日 18時) (
レス) id: adb4b6099f (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂(プロフ) - 猫苺さん» ありがとうございます！！ (2020年5月1日 9時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
猫苺 - 30票にした達成感､､､。更新頑張って下さい！！ (2020年5月1日 5時) (レス) id: 7adddb7655 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - 莉那さん» あ…すぐに直します 教えて頂きありがとうございます (2020年3月5日 22時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
莉那(プロフ) - 入間さんの漢字 銃『兎』ですよ〜 (2020年3月3日 21時) (レス) id: b2b56d90f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱鷺の砂 | 作成日時：2019年11月4日 0時
