グラストラック〜イケブクロ編 後半〜 ページ38
『じゃあ、ジロちゃんの分のコーラも入れて来るわね。』
「あ、ありがとう姉ちゃん。その、出来れば、俺以外の奴の分も用意してくれないかな？」
『ええ、構わないけど…お友達が来るの？』
「そうなんだ、もうすぐ来ると思うから…頼んでもいいかな？」
『勿論よ、さ、ジロちゃんはリビングで寛いでらっしゃい。』
ゆっくりと台所に向かうAの後ろ姿を二郎はうっとりした表情で見つめた。
「おい低脳、良い気になるなよ。
姉さんは"優しい"からお前みたいな低脳に気を使っただけなんだからな。」
「ハッ、これだからガキはいけねえよなぁ。
そんなんだから、姉ちゃんに意識されないままなんだよ。」
勝ち誇った気分になる二郎に、三郎は静かに舌打ちをした。
「お前ら、そんな顔するな。オト姉が悲しむぞ。」
一郎の鶴の一声に取り敢えずその場の空気は収まった。
その一方でAは。
『ふふ、やっぱり、皆と過ごすのは楽しいわ。』
兄さんが居なくなってしまってからはずっとひとりだったから余計にそう思ってしまう。
でも、今はもう一人じゃない。
"ブーブー"
『あら？誰かしら？』
画面には幼馴染の一人である有栖川帝統の名が。
『？？取り敢えず、出ないとね。』
"ピ"
『もしもし。』
「(おう、オト！今、暇か？)」
『うーん、乱ちゃんの所に行く予定はあるけど…それ以外はまだ…』
「(お、じゃあ、今から言う場所に来てくれねぇか？)
Aはその言葉を聞くや否や溜息をついた。
『帝統くん、まさか「(いやいや、まだパンイチにはなってないぜ！)」ハァ、分かったわ、どこに行けばいいの？』
Aは帝統から集合場所を聴き終わるとそっと電話を切った。
『……なんだか、一波乱ありそう…』
そう言ってはいるものの、Aは微笑みながらお菓子とコーラが乗っているお盆を持った。
『お待たせ…え？皆、どうしたの？』
其処には目をキラキラさせている二郎。
ゴン泣きしている一郎。
何故か疲れ切っている三郎の姿があった。
「いえ、姉さん…なんでもないですよ。」
『そ、そう？なら良いのだけど…はい、ジロちゃんとお友達の飲み物。後、御茶菓子ね。』
「っ！ありがとう、姉ちゃん！」
とても嬉しそうな顔をする二郎の頭をAは優しく撫でる。
『あ、皆、私、用が出来てしまったからちょっと行って来るわね。』
「おう、オト姉気をつけてな。」
「いってらっしゃい！」
「姉さん…早く、帰って来て下さいね。」
こうして、Aは家を後にし、帝統の元へ向かった。
これが事件のプロローグだとも知らず。
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月華姫(プロフ) - お久しぶりです！オオサカ登場&ささらんに大興奮（色々と←）しました！！此れからも時音様のペースで頑張ってください(｀・ω・´)bではまたっ♪ (2019年11月11日 5時) (
レス) id: 8c63610ac2 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫(プロフ) - もし音ちゃんの下着姿見たと他ディビジョンが知ったら・・・うん（真顔←グラストラックシリーズ残り２つ楽しみにしつつ応援しています！！ではまたっ♪ (2019年3月29日 17時) (レス) id: 8c63610ac2 (このIDを非表示/違反報告)
空夜☆時音(プロフ) - 皆さん、おはこんばんわ！空夜☆時音です！今回、アンケートに一番早くグラスドラマトラックに投票があったイケブクロ編のプロローグを投稿させていただきました。是非、ご覧下さいませ。他のディビジョンも投票された順番に投稿させていただきます。お楽しみに！ (2019年3月27日 15時) (レス) id: 162ffca451 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫(プロフ) - →ワンピ風に着るか、タオル巻いて歩くか←何方かそんな姿の夢主をキャラが見たら？以上！いつも長文でスミマセン(^_^;)この中で時音様の書きやすいお話ありましたらお願い致しますm(__)mアレンジも可です♪また遊びに来ます。ではまたっ (2019年1月14日 20時) (レス) id: 8c63610ac2 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫(プロフ) - →�〔桓腓�メイドさんコスしてメイドっぽい萌えセリフを言ったら？ケモ耳付きでも可�▲�ャラ着替え中なのか上半身半裸姿！？その姿見た夢主の反応からのキャラの行動？みたいなお話��お風呂上がり着替えを忘れた夢主。その場にあったキャラのシャツを (2019年1月14日 20時) (レス) id: 8c63610ac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空夜☆時音 | 作成日時：2018年12月4日 13時
