小さかった貴方… 【荒野の反逆者編】 ページ2
その夜、私はまた奇妙な夢を見た。
『ん…ここは…』
目を開けると其処は見慣れた景色。
『(迷いの森？戻って来たの？)』
と思ったけど、すぐに違う事に気づいた。
だって、私の膝には小さな生き物が寝息を立てていた。
今、私の膝を独占している子猫は以前、この森に迷い込んだ子だ。
出会った当初はかなり警戒されていたけど、この頃はすっかり打ち解けていた。
でも、あの時の私は動物言語を、話す事は出来なかったから、一方的に私が話してばかりだったっけ？
今なら…貴方と話せるかな？
『ねぇ、貴方はなんて御名前なの？』
ﾋﾟﾝ
私の言葉に反応したのか、子猫は気怠げになりながらも私の方を見上げて。
「言っても…俺の言葉が理解できないだろ？」
と、諦めた声色。
あの時は分からなかっただろうけど、今なら分かる。
『分かるよ、だから…名前を教えてくれる？』
私の言葉に驚いたのか、子猫のエメラルドの瞳が真っ直ぐに私を写した。
そして…戸惑いつつも、ゆっくりと口を開いた。
「………レオナ…レオナ・キングスカラー…」
『え！』
まさかの名前に私は驚愕した。
だって、彼は今まさに喧嘩しているレオナさんその人だったのだから。
でも確かによくよく考えてみれば心当たりがある。
レオナさんは植物園で初めて会った時…
"ッお前…なんで此処に居るんだ？！
今度俺の縄張りに入る時には気をつけろよ。後…元気な姿を見れて良かった。
またな、A。"
そして、マジフト場では。
"そういや、お前、迷い込んで来た見ず知らずの子獅子にも優しくする寂しがりやのガキだったな。"
と、今思うと…そっか、彼は私の事を覚えてくれていたんだ…
あんなに小さかった子が、今ではすっかり私より大きくなったのか。
と、少し感慨深くしていると。
「なぁ、ずっと聞きたかったんだが、お前はどうして俺の事を構うんだ？」
『ん、どうしてかな…』
「ハッ、自分のことだろ？
お前が一番分かってるんじゃないのか？」
『確かにね。
でもね案外自分では分からないものなんだよ。
現に、私が何で君の事を放っておかないのか分からないんだから。』
「……そうかよ。
俺は…お前がウザったいぐらい構って来るから…側に居てやってるんだ。
其れに俺の側に居てくれる奴なんて…周りには居なかったからな。」
シュンと耳を下げるレオナ。
続く☆
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ウィルゴ・パルテノス - 続きお願いします (2020年8月13日 9時) (
レス) id: 97fd350fc4 (このIDを非表示/違反報告)
yellow - れ も んさん» ３Dが嫌いな人や好きな人がいるからだと思います。私はまあ、２Dでも３Dでもいいんですけれどね。 (2020年8月13日 0時) (レス) id: b85f1d27e5 (このIDを非表示/違反報告)
れ も ん(プロフ) - チョコミントさん» どこが気分を悪くするのでしょうか (2020年8月12日 0時) (レス) id: 400c031e62 (このIDを非表示/違反報告)
チョコミント - あの、、、不謹慎ですがたまに最初に出てくる夢主ちゃんのカード、絵柄とかポーズとか気分を悪くしてしまう方もいるので(((汗 一応気を付けた方が良いと思います(((汗 (2020年7月17日 23時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空夜☆時音 | 作成日時：2020年7月1日 10時
