69 思い出した ページ22
美雨「思い出したんだ。...のえるさ、今でも私と一緒に居てくれるんだぁ。姉より私の方が大事だって。あんた捨てられたねぇ。のえるは、もう姉のこと好きじゃないってよ。早くこの学校から出てった方いいんじゃない。」
あははって美雨さんの笑い声が誰もいない教室に響きわたった。
榛妃『私が、全部悪いの?私が生まれてきたから。姉弟になったから。私が戻ってきたから、私が生きているから。私が...全部...。』
美雨「そう!あんたがぜーんぶ悪いの!あんたのせいで私たちがダメになるの!」
榛妃『消えた方いい??』
美雨「そう、早くシンジャエ...。」
ガラッて音がして、のえるの声がした。なっちんの声もした。
_待って!!榛妃!?なにして...。
_榛妃姉!!ちょ、...
何も聞こえない...何も。
聞こえるのは風切り音。
落ちる感覚。
イタイイタイイタイ...
生暖かい何かが手についた。
イタイヨタスケテゴメンネ...。
そこで意識がプツッて途切れた。
ーーーーーーーー
何があった。榛妃姉が、落ちた。
何で。誰のせい。誰が落とした。
僕が僕が、落とした。僕がコロした。
奈津「正気保ちなさいよ。」
榛妃姉...!
狗谷「俺も、行かなきゃ。榛妃姉、とこ。」
バチン、
奈津「ばか、あんたばか。早く救急車呼んで。私は先に下降りる。」
榛妃姉が生きてるかも分かんないのに。
僕、どうしたらいいんだろう。
美雨「あ、あ、ごめ、な...い...。私...わ、た......。」
ぺたっと崩れ落ちて絶望した顔をしている美雨。
こいつが、榛妃姉を?
狗谷「榛妃姉になんかした?」
美雨「記憶、戻ったから...あんたが消えればいいって、シンジャエ...って。早く、出てけって、ごめ、な、さ...」
狗谷「榛妃姉に何してんの...!?なんで、お前が...。榛妃姉返せよぉ!榛妃姉...榛妃姉...。お前から俺が離れられてなかったから...。今日から話しかけないで。」
美雨「のえる、のえ、る!」
俺も悪い、みんな悪い。
榛妃姉は、悪くないんだ。
俺が 奈津が、美雨が、すべての元凶。
榛妃姉が落ちたのも、全部俺らのせい。
_のえる!!!!!榛妃...榛妃が...。
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郁 -iku-(プロフ) - 新雪さん» 有難う御座います!! (2017年1月21日 16時) (レス) id: 07c26d7834 (このIDを非表示/違反報告)
新雪 - 面白いです! (2017年1月10日 18時) (レス) id: 295e266782 (このIDを非表示/違反報告)
郁 -iku-(プロフ) - 桜月さん» 1票入れますね ー 。 (2016年8月30日 0時) (レス) id: 07c26d7834 (このIDを非表示/違反報告)
桜月(プロフ) - 加州でお願いします! (2016年8月25日 10時) (レス) id: a0ea2972ba (このIDを非表示/違反報告)
郁 -iku-(プロフ) - 紫朔さん» そーなのよwだから、泣いてしまうから消してしまおうって時あるwけど、消し方忘れたから無理でしたw (2016年6月13日 23時) (レス) id: 07c26d7834 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:郁 | 作成日時:2016年5月9日 3時