38:殺人事件 ページ1
私達は、現場へ向かった。
「遅いぞ探偵社!」
いきなりそう云われた私達。
「ん、きみ誰?安井さんは?」
「俺は箕浦。安井の後任だ」
箕浦さんは、警察手帳を見せて云った。
「本件はうちの課が仕切る。貴様ら探偵社は不要だ」
乱歩さんは、鼻で笑った。
「莫迦だなあ。この世の難事件は須く名探偵の仕切りに決まってるだろう?」
そう云う乱歩さんに驚いた顔をするお兄さん。
「フン)抹香臭い探偵社など頼るものか」
「何で」
箕浦さんは少し云いにくそうに云った。
「殺されたのが__俺の部下だからだ」
すると、近くの警官が動き、シートを捲った。
そこには女性の死体......
「今朝、川を流れている所を発見されました」
乱歩さんは一度帽子を脱ぎ、手に抱えた。
こういう所の礼儀は、しっかりしてるんですね
ちかくで口を押さえているお兄さんを軽く叩く。
いたっと小さく呟いた後、ごめんと云った。
私はそれに微笑んで返事をした。
「胸部を銃で三発、それ以外は不明だ。殺人現場も時刻も弾丸すら貫通しているため発見できていない」
「で、犯人は?」
「判らん。職場での様子を見る限り、特定の交際相手もいないようだ」
乱歩さんが呆れたように帽子を被り直す。
「それ、何も判ってないって云わない?」
その言葉を発した乱歩さんに箕浦さんは踵を向けた。
「だからこそ素人あがりの探偵になど任せられん。さっさと_「おーい、網に何か掛かったぞォ」」
お兄さんは声のした方を見てから云った。
「何です、あれ?」
「証拠が流れていないか川に網を張って調べているのですが__」
「ひっ、人だァ!人が掛かってるぞォ!」
「何だと!」
「まさか......」
「第二の被害者?!」
そして網が上がった。
そこに居るのは紛れもない___太宰さんだった。
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♪音姫♪(プロフ) - 霧神廉さん» リクエストありがとうございます。あまり書いた事の無いキャラですが頑張ります! (2018年5月1日 11時) (レス) id: 28f218a5c0 (このIDを非表示/違反報告)
霧神廉 - とっても面白いです! リクエストで夢主ちゃんがモンゴメリちゃんと夢野久作と仲良くなる展開にしていただいでも宜しいでしょうか。ご検討、御願いします。 (2018年4月30日 22時) (レス) id: cff83fd718 (このIDを非表示/違反報告)
♪音姫♪(プロフ) - REIYAさん» コメントありがとうございます。これからも更新頑張ります♪ (2018年4月29日 14時) (レス) id: 28f218a5c0 (このIDを非表示/違反報告)
REIYA(プロフ) - 何時もみてます。≪そ〜ら〜を〜飛んで((≫の所を見ると頭の中で≪飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで回って回って回って回る〜≫しか流れないのです。分からないですよね。すみません。此れからも頑張ってください (2018年4月28日 15時) (レス) id: bc3561fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
♪音姫♪(プロフ) - 嘘の仮面@英さん» ありがとうございます。 リクエストの方は、番外編(?)として別の小説を作る予定なので、そちらに書かせていただきます。 これからもよろしくお願いします。 (2017年12月20日 17時) (レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪音姫♪ | 作成日時:2017年6月22日 8時