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15:これが'探偵社'ですか ページ16

「や、やややや、やめなさーい!親御さんが泣いてるよ!」

お兄さんは紙を丸めたものを通して云う。

「な、何だアンタ等ッ」

睨まれたお兄さんは肩をビクッと跳ねさせる。

「ひいい怖い!怖い!」

『お兄さん、怯んじゃ駄目です』

こうなったのはちょっと前...





「社員が行けば犯人を刺激する。となれば、無関係で面の割れてない君達が行くしかない」

「むむ、無理ですよそんなの!第一どうやって」

「犯人の気を逸らせてくれれば後は我々がやるよ」

お兄さんが全力で否定してるのに対して、太宰さんは聞く気がないようだ。

「そうだな、落伍者の演技でもして気を引いては如何かな」

お兄さんはムリムリと小さく云った。

「信用し給え。この程度の揉事、武装探偵社にとっては朝飯前だよ」

太宰さんはいつもと同じ笑顔で云った。





「ぼ、僕達は騒ぎをき、聞きつけた一般市民ですっ!いい、生きていれば好いことあるよ!」

「誰だか知らないが無責任に云うな!みんな死ねばいいンだ!」

お兄さんは頑張って'演技'を続ける。

「ぼ、僕達なんか孤児で両親も友達も居なくてこの前その院さえ追い出されて行くあても伝手も無いんだ!」

それを聞いた爆弾魔は一瞬固まった。

「え......いや、それは」

「害獣に変身しちゃうらしくて軍警にバレたらたぶん縛り首だし、とりたてて特技も長所も無いし誰が見ても社会のゴミだけど」

'演技'では無くて、事実になってきました...

「ヤケにならずに生きてるんだ!だ、だから爆弾捨てて一緒に仕事探そう」

爆弾魔はもう引いている。

お兄さん、向こうが困ってますよ

「え、いや、ボクは別にそういうのでは」

その時に国木田さんが動いた。

「'独歩吟客'」

そう云いながら手帳に文字を書き込む。

書き終わるとその頁を破った。

そこには'鉄線銃'と書かれている。

紙は緑色の文字列に包まれ、鉄線銃へ姿を変えた。

国木田さんは素早く銃を撃った。

鉄線は爆弾魔のリモコンを弾き飛ばす。

「なっ......」

「確保っ!」

国木田さんは爆弾魔に蹴りをいれた。

私は手を叩いて拍手した。

『アハハ)これが探偵社ですか』

「一丁あがり〜」

お兄さんはへなへなと崩れていった。

16:お兄さんは、自分より人を優先しますね→←14:'爆弾魔'って...面倒事ばかりですね



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時姫(プロフ) - 黒樹ユリ かさくん親衛隊さん» 返信が遅れてしまい、申し訳ありません。 そして、コメントありがとうございます。もしよろしければ、 リクエストの方で何かありますか? 教えていただければ嬉しいです。 (2017年8月23日 19時) (レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)
黒樹ユリ かさくん親衛隊 - 敦君可愛いし天使!!!! (2017年7月19日 17時) (レス) id: 6e14238389 (このIDを非表示/違反報告)
時姫(プロフ) - 月雪桜さん» はい。応援ありがとうございます。 これからも頑張ります。 (2017年5月24日 16時) (レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)
月雪桜(プロフ) - とても面白いです。これからどうなるのかが気になります。頑張って下さい^_^ (2017年5月23日 22時) (レス) id: b41419936b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時姫 | 作成日時:2017年5月17日 18時

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