拾参─一期一振─ ページ14
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時は少しだけ遡る。
私が新しい審神者の部屋へ向け、廊下を歩いていた時のこと。粟田口の部屋からは使われなくなった大浴場を経由するのが近いので、仕方なくそこを通っていた。
大浴場には、嫌な思い出が沢山ある。
あれは、7代目の時からか。
今まで……2代目と6代目は合意のない夜の戯れを自室で行っていた。しかし7代目からは、大浴場でやるようになったのだ。
当然そんなことをしているのだから本来の使用目的では使えないし、何年もそんなことばかりしてろくに掃除もしないのだから、使われなくなるのも当然なのですが。
重い足取りでそちらへ向かうと、何故か大浴場の扉によりかかる長谷部殿の姿が。
「何をされているのですか？」
こちらに気付いた長谷部殿は顔を上げ、私の姿を認めると、小さく一期か、とこぼした。
そして逃げるように、少し視線を彷徨わせる。言いづらい理由なのだろうか。別に彼がここにいる理由など、私にとってはどうでもいいので質問を変える。
「今回の審神者」
すると少し悩むように、昔の記憶をさらっているのか顔を歪ませたあと。
「2代目と近いか……当時一期は、もうここに来ていたか」
ええ、と肯定の意を示す。2代目……私を顕現した審神者だ。
彼女は、酷かった。
弟達の命を人質に取りながら私に夜伽を命じた挙げ句、私に弟を折らせた。
理由は出陣先で、役に立たなかったからと。彼女は合理化の鬼だった。
当然だ、弟達の練度では帰ってこられれば良いくらいの場所だったのだから。
だが逆らえば、残りの弟達がどうなるか分かったものではない。兄弟刀が多いがゆえの弊害だった。
私は命令を呑んだ。
この手で、弟達を葬った。
折られる寸前まで弟達は私を一切責めず、泣きながら笑って逝った。
『最期まで迷惑をかけて、ごめんなさい』と言い残して。
忌々しき記憶の片鱗だった。
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朔夜(プロフ) - あみあみさん» 今週もコメントありがとうごさいます！来週テストですか・・・頑張って下さい！私もそろそろ学校が始まるので更新ペースが・・・頑張りますね・・・これからもよろしくお願いします！ (2017年9月16日 13時) (
レス) id: 69535f952d (このIDを非表示/違反報告)
あみあみ(プロフ) - ついに続編かーーー 来週楽しみダーーー あっ、来週私学校のテストダ・・・ よし、この小説を読むためにテストがんばりまーーーーす (2017年9月16日 12時) (レス) id: 3f689df719 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - あみあみさん» コメントありがとうございます！どうも今回、更新日時表示が途中までオフだったみたいで・・・私自身「何故！？」と思いながら何度も更新したので見にくかったと思います・・・すみません！ (2017年9月10日 9時) (レス) id: 69535f952d (このIDを非表示/違反報告)
あみあみ(プロフ) - 更新されてからすぐに読みました 朔夜さんサイコーーーーーーー (2017年9月10日 2時) (レス) id: 3f689df719 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - ゆらさん» わざわざコメントありがとうございます！主人公は私も「こんな友達ほしいなぁ」と思いながら作ってるのでそう言っていただけて本当に嬉しいです！これからは忙しくなるので更新ペースは落ちそうですがどうかよろしくお願いします。 (2017年9月2日 23時) (レス) id: 69535f952d (このIDを非表示/違反報告)
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