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「ジン。Puppyは確かにあなたを求めてはいたけれど、普段とはまるでニュアンスが違うのよ。それこそ、逆と言ってもいいくらい」
「ああ、わかってる」
「本当に？理解せずにあの子の元へ行っても、かえってあの子を苦しめることになるだけよ。お願いだから、ちゃんと────」
「わかっている、と言ったはずだ」
私の言葉を遮ったジンが、突如その鋭い目をこちらへ向けた。
怒鳴られているわけではないのだが、静かながら怒りを込めて明確に荒げられた語気に、驚きが勝って咄嗟に何も言い返すことができない。それでも、辛うじて逸らすことはせずに、せめてその視線を受け止めた。
「期待以上にAを気にかけてくれたことには礼を言う。だが、これ以上の世話は要らねぇ。まァ、てめぇが心配するのも当然だろうが…」
「っ、なぁに？」
ぐい、と首を曲げたジンの顔が、目の前へと迫る。急に近づいてきたとはいえ、その見慣れた強面から逃げるのは癪で、微動だにせず問いかければ、ニィ…とジンの口角が持ち上がった。
「柄にも無く余計な世話を焼くほどAが気に入ったか」
「…ええ、そうよ、悪い？」
「結構なことだが、あいつは俺のモノだ。てめぇの入る余地はねぇな」
「そんなこと知ってるわ。ついさっき、身をもって分からされたもの。でも、あなたはもっとpuppyを大事にしているんだと思っていたのよ。いくらあの子の望みでも、今のAをあなたが粗末に扱うつもりなら、私はそれを邪魔させてもらう」
「ハッ、邪魔？口で言うのは好きにすればいい。既に鍵は俺の手元にあって、そうでなくとも俺が声をかければAが中から開けて迎えるだろう。てめぇが阻む隙はねぇが、どうするつもりだ」
これ見よがしに鍵をチラつかせ、煽るようにジンが嗤う。彼の言っていることは、正しかった。
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櫂渦【とーか】(プロフ) - シリーズを繋ぎ直しました！続きを読む、で次の話に飛んでいただけます！ (8月14日 23時) (
レス) id: 7ff0039a36 (このIDを非表示/違反報告)
櫂渦【とーか】(プロフ) - 点Ｐさん» ごめんなさい、コメントいただいて初めて次の話にシリーズが繋げられていなかったことに気づきました！まだ続きもupしてあるので、お楽しみいただけると幸いです！ (8月14日 23時) (レス) id: 7ff0039a36 (このIDを非表示/違反報告)
点Ｐ - 追いつきました…最高です！今まで見た中で一番好きです！最新頑張ってください！ (8月14日 21時) (レス) @page50 id: 7d48b43935 (このIDを非表示/違反報告)
櫂渦【とーか】(プロフ) - 乌罗伊利亚さん» ありがとうございます！これからもお楽しみいただけるよう頑張って参ります！！ (7月4日 21時) (レス) id: 7ff0039a36 (このIDを非表示/違反報告)
乌罗伊利亚 - とても面白かったです！今、一番好きな作品です 更新頑張ってください！！ (7月4日 12時) (レス) @page50 id: 21b25aa0ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂渦【とーか】
| 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/28997649
作成日時：2023年3月11日 21時
