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ただ、どうしようもなく感じている居たたまれなさを少しでも解消するため、兄貴の手によってせっせとバスタオルを巻かれているAに向けて、控えめに謝罪する。
「あー、騙すみたいな真似して悪かったな、A」
「えっ、あぁ、いえ。ジンが巻き込んだらしいことは何となく察しましたので、どうぞお気になさらず。こちらこそ、すみません」
腕を畳んだ状態でぐるぐるとタオルに巻かれたせいで、ちくわに刺されたキュウリのような状態になったAが、ぺこりと体を折り曲げる。
それから、全身を使って兄貴の方に向き直り、少し低めた声で文句を言った。
「ジン、色々言いたいことはあるんだけど、とりあえずこれじゃ俺、運べない」
「運んでやるからそのままじっとしてろ」
「腰立たないって言ってただろ？足も痛むんじゃないのか」
「っくく、さっきのは冗談だ。倦怠感はあるが痛みはもうねぇよ」
「…やっぱり、昨日は痛かったのか」
「ハッ、痛みの程度だけなら普段の噛みグセの方が上だぜ？好きでやられてやってんだ、謝るな。嫌なら抵抗してる」
兄貴とAのやりとりを後ろに聞きながら洗面所へと移動し、適当に棚を漁って見つけたバスタオルとバスローブを脱衣所に並べて出しておく。
それから、浴室に首を突っ込んで湯の温度を調節し、栓をした浴槽に貯まるようにセットして再び寝室へと戻った。
「じゃあ、運ぶのはジンでもいい。けど、ジンの裸をウォッカに見られてるのが嫌だ」
「今更だろ。今日に限らず、これまで散々見られてる」
風呂の準備はできやしたぜ、と声をかけようとしたところで、何とも誤解を招きそうな発言が兄貴から飛び出したのを耳にして思わず噎せそうになる。
やめてくだせぇ、とばっちりで俺が恨まれたらどうするんですか兄貴。
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櫂渦【とーか】(プロフ) - シリーズを繋ぎ直しました！続きを読む、で次の話に飛んでいただけます！ (8月14日 23時) (
レス) id: 7ff0039a36 (このIDを非表示/違反報告)
櫂渦【とーか】(プロフ) - 点Ｐさん» ごめんなさい、コメントいただいて初めて次の話にシリーズが繋げられていなかったことに気づきました！まだ続きもupしてあるので、お楽しみいただけると幸いです！ (8月14日 23時) (レス) id: 7ff0039a36 (このIDを非表示/違反報告)
点Ｐ - 追いつきました…最高です！今まで見た中で一番好きです！最新頑張ってください！ (8月14日 21時) (レス) @page50 id: 7d48b43935 (このIDを非表示/違反報告)
櫂渦【とーか】(プロフ) - 乌罗伊利亚さん» ありがとうございます！これからもお楽しみいただけるよう頑張って参ります！！ (7月4日 21時) (レス) id: 7ff0039a36 (このIDを非表示/違反報告)
乌罗伊利亚 - とても面白かったです！今、一番好きな作品です 更新頑張ってください！！ (7月4日 12時) (レス) @page50 id: 21b25aa0ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂渦【とーか】
| 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/28997649
作成日時：2023年3月11日 21時
