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やはり、ジンや組織にはキッドとの関係性を知られたくないのだろう。大怪盗との個人的な伝という利権を手放したくないのか、或いはキッドについて何か思うところがあって組織のあれこれに巻き込みたくないと庇っているのか。
Aの真意はわからないが、いずれにせよ今の私が言うべきことは同じだから、そこはさしたる問題ではなかった。
「ああ、知っていたならこれまでの任務で利用しないはずがないから、まだ報告はしていないのね。今回の仕事で初めて接触して味方に引き込んだということかしら。流石だわ、あなたのご主人様もきっと鼻が高いでしょうね」
畳み掛けるように言葉を重ねた私に、遂にはAも己に逃げ場がないと気がついたらしい。観念したように深く息を吐いた彼の眼が、ようやく正面から私の姿を映しこんだ。
「…わかりました、キール。少し車の中で話をしませんか」
「ええ、いいわよ」
暗に取引を持ちかけてきたAの提案に、正にそれを待ち望んでいた私が否と答える訳もなく。了承の意を伝えるとすぐに先に立って歩みを再開したAの背を追って、動乱の渦中にあるホテルを後にする。
幸い、次の仕事として組織から命令を受けている交渉相手との約束の時刻までは十分に余裕がある。
これからの時間はきっと、私にとって、CIAにとって、そしてひいては正義にとって、有意義で価値のある時間になるだろうと思われた。
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櫂渦【とーか】(プロフ) - チャパさん» 嬉しすぎるお言葉、ありがとうございます！！マイペース更新にも関わらず追いかけてくださっていること、本当に嬉しいです。これからもお気の向く限り、男主の人生にお付き合いいただけますと幸いです( * ･ᴗ･ ) (2023年2月26日 9時) (
レス) id: 7ff0039a36 (このIDを非表示/違反報告)
チャパ - 沢山の作品の中で作者様のジンが1番好きです。飽きやすいので見なくなる作品は多々あるのですが、ずっと飽きることなく読ませてもらってます。前々から思っていたのですがふと好きだなーという感情がわいてきたのでコメントさせていただきました。長々とすいません。 (2023年2月23日 21時) (レス) @page38 id: b567095a1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂渦【とーか】
| 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/28997649
作成日時：2022年6月19日 21時
