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[-ベルモット’s side-]
その日の私は、柄にもなく少し焦っていた。
私の大事な宝物が、他でもない私のせいで苦しんでいたから。
本音を言うならあの男に頼りたくなんて無かったのだけれど、変な意地を張れば苦しみが長引くのは私じゃなくてpuppyの方。だから私は、大人しく彼に知らせることを選んだ。
…だけど、彼が素直に私からの電話に応じてくれるかしら。勿論、無視をされたら何度だってかけ直してやる、という覚悟はあったのだけれど。
『…俺だ』
取り敢えず一回目…とかけた電話は、驚いたことにワンコールで繋がった。珍しい。
私が今日puppyと一緒に仕事だと知っていたから、大事な大事な自分のペットに何かあったのかもしれないと察したのかしら。
「ジン、今すぐに来てちょうだい」
『何があった』
「Puppyが薬を飲まされたのよ。本来なら希釈して使われるべきタイプの興奮剤───平たく言えば、強力なラブドラッグね」
『…場所はどこだ』
ジンのこういう所は嫌いじゃない。現状把握能力に長けていて、冷静に物事を判断できる彼は、有事の際にも変に取り乱すことはしないから。
「会場近くのホテルよ、今メールで位置情報を送った。私達のいる部屋番号も送ったわ。取り敢えず今はそこに避難してる」
『任務はどうした』
「もうやり切ったわよ。あなたの大事なpuppyが庇ってくれたおかげで、ちゃんと。途中、例の彼女があからさまに何かを入れたドリンクを主催者の目の前で私に押し付けてきたものだから、断るに断れなかったのだけれど “姉さんは一部のフルーツにアレルギーがあるから” って、Aが代わりに飲んでくれたの」
『チッ、そういうことか…』
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櫂渦【とーか】(プロフ) - チャパさん» 嬉しすぎるお言葉、ありがとうございます！！マイペース更新にも関わらず追いかけてくださっていること、本当に嬉しいです。これからもお気の向く限り、男主の人生にお付き合いいただけますと幸いです( * ･ᴗ･ ) (2023年2月26日 9時) (
レス) id: 7ff0039a36 (このIDを非表示/違反報告)
チャパ - 沢山の作品の中で作者様のジンが1番好きです。飽きやすいので見なくなる作品は多々あるのですが、ずっと飽きることなく読ませてもらってます。前々から思っていたのですがふと好きだなーという感情がわいてきたのでコメントさせていただきました。長々とすいません。 (2023年2月23日 21時) (レス) @page38 id: b567095a1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂渦【とーか】
| 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/28997649
作成日時：2022年6月19日 21時
