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しかし、当のジンはもうすっかり触れ合いモードに戻ってしまったようで、ぐちゃぐちゃと好き勝手に俺の口内を弄り回している。
喋ろうと動かした舌は彼の指に挟まれ捕まり、口の端から零れるのは言葉ではなくただの唾と意味の無い音だけ。
抗議の意を込めてキツめに指を齧ってみたが、まるで聞き分けのない仔猫をあやすみたいに柔らかく耳を擽られ「こら、“あー” だ。わかるな？」などと言われる始末だ。
一瞬は絆されかけたものの、それでもめげずに尚しっかりと彼の指を噛み続けていれば、やがてジンは困ったような顔をして俺の髪を撫でた。
「別に、根拠も何もねぇよ。例の女の噂を聞いた時、妙にそれが耳に残った。一応調べてはみたが、こちらの組織に気づいた訳でもなければ、てめぇとベルモットのことも未だ本気で姉弟だと信じてるようなお花畑だ。…あんまり気にしなくていい」
「ん、ぃんぁ…ぉう、ぃうぁら、ぉうるる」
「Goodboy, いい子だ」
ジンがそう言うなら、そうする。舌っ足らずな喋りでも正確に聞き取ったジンが満足気に目を細めながら褒めてくれるものだから、深刻に考えることをやめた俺は思考を放棄して目を閉じ、心ゆくまで触れ合いタイムを堪能したのだった。
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櫂渦【とーか】(プロフ) - チャパさん» 嬉しすぎるお言葉、ありがとうございます！！マイペース更新にも関わらず追いかけてくださっていること、本当に嬉しいです。これからもお気の向く限り、男主の人生にお付き合いいただけますと幸いです( * ･ᴗ･ ) (2023年2月26日 9時) (
レス) id: 7ff0039a36 (このIDを非表示/違反報告)
チャパ - 沢山の作品の中で作者様のジンが1番好きです。飽きやすいので見なくなる作品は多々あるのですが、ずっと飽きることなく読ませてもらってます。前々から思っていたのですがふと好きだなーという感情がわいてきたのでコメントさせていただきました。長々とすいません。 (2023年2月23日 21時) (レス) @page38 id: b567095a1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂渦【とーか】
| 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/28997649
作成日時：2022年6月19日 21時
