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上下のあわせを何度かなぞった後、ゆっくりと差し込まれた指先。
唇で柔く食みながら受け入れたそれは、いつもなら招き入れられるとすぐにでも上顎やら舌の裏やらを絶妙な加減で引っ掻いては我が物顔で俺の口内を蹂躙するのだが、どういう訳か今回は俺の舌の上に大人しく乗せられたまま、ピクリとも動く気配がない。
どうしたんだ、と問いかける意味も込めてガジガジと歯を立てると、何故かまた真剣な表情を浮かべたジンが俺の顔を覗き込んできた。
「A」
「ぁんら、ろうひら？」
真面目な話だろうかと首を傾げた俺に、ジンは少しばかり迷った風に間を置いてから、答えた。
「今回の任務、嫌な予感がする。気をつけろよ」
「…ぇ、ぁえ、………っんぐ、ぁ、え…ぉ、っあぅ」
「首輪は着けられねぇだろうから、万が一の時はすぐに連絡を寄越せ。いいな」
「あぇ、ぉんら、ぇ…え？」
言って満足したのか、途中からジンの指が動き始めたせいで、展開に全く付いていくことができていない俺は疑問の声を上げることすら許されなくなってしまった。
否、正確には声はあげているし、恐らくニュアンスはジンにも伝わっているはずなのだが、何故か全力で無視をされているのだ。解せないにも程がある。
まぁ、予感と言うからにはきっと、根拠は無いのだろう。でも、ジンの第六感は俺にとって天気予報よりも信憑性が高い存在だ。
だから、その勘が何らかの警鐘を鳴らしているのなら、少しでもいいから詳しい情報を聞いておきたい。
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櫂渦【とーか】(プロフ) - チャパさん» 嬉しすぎるお言葉、ありがとうございます！！マイペース更新にも関わらず追いかけてくださっていること、本当に嬉しいです。これからもお気の向く限り、男主の人生にお付き合いいただけますと幸いです( * ･ᴗ･ ) (2023年2月26日 9時) (
レス) id: 7ff0039a36 (このIDを非表示/違反報告)
チャパ - 沢山の作品の中で作者様のジンが1番好きです。飽きやすいので見なくなる作品は多々あるのですが、ずっと飽きることなく読ませてもらってます。前々から思っていたのですがふと好きだなーという感情がわいてきたのでコメントさせていただきました。長々とすいません。 (2023年2月23日 21時) (レス) @page38 id: b567095a1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂渦【とーか】
| 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/28997649
作成日時：2022年6月19日 21時
