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「ジン。その怪我、見た目よりも重傷だったんだろ。傷口の大きさの割に深くて出血量も多かったから、普通なら意識を保てなくなるレベルだったって聞いた。
ジンの価値観とかやり方を否定する気は無いし、その強さに助けられてばっかりの俺が言っても困らせるだけかもしれないけど、不必要な無茶は頼むからやめてくれ」
「…無茶という程でもないぜ」
「なら、言い方を変える。怪我を悪化させかねないことは、余程の理由がない限りはするな。
ある程度は、俺だって諦めてる。怪我を負っても任務が優先されるべき場合があることもわかってる。でもせめて、この家の中では身体を労わってほしい。
…ジンだってもう、いい加減わかってるだろ。俺はジンほど強くないから───怖いんだ、ジンを失うかもしれないことが。
景光や零、志保ちゃんたちを失うことも怖いけど、彼らは皆、俺にとっては守る対象だ。命に代えても救えばいいだけだから、やるべきことはわかってる。
でも、ジンは違うだろ。ジンは、俺が守らなきゃいけないわけじゃない。俺がそんなことしなくたって、ジンは、」
「待てA、わかった」
止まることを知らない俺の言葉に、観念したように諸手を挙げてジンが言う。
「俺が悪かったから、とりあえずこっちに来い、A。そんな顔しなくていいから、ほら。来い」
ポンポン、と優しくベッドを叩きながら、上半身を起こしている自分の腰の横あたりを示して俺を呼ぶジン。
招かれるがままにその場所に腰掛ければ、長いジンの腕が力強く俺を包み込んだ。
「いい子だ、A。心配させて悪かった」
「や、ごめん。謝らせたかったわけじゃない…んだけど、」
自分の感情を上手く言葉に落とし込むことができず言いよどんだ俺の背を、幼子をあやしつけるかのように優しくさすりながら、ジンが口を開く。
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櫂渦【とーか】(プロフ) - チャパさん» 嬉しすぎるお言葉、ありがとうございます！！マイペース更新にも関わらず追いかけてくださっていること、本当に嬉しいです。これからもお気の向く限り、男主の人生にお付き合いいただけますと幸いです( * ･ᴗ･ ) (2023年2月26日 9時) (
レス) id: 7ff0039a36 (このIDを非表示/違反報告)
チャパ - 沢山の作品の中で作者様のジンが1番好きです。飽きやすいので見なくなる作品は多々あるのですが、ずっと飽きることなく読ませてもらってます。前々から思っていたのですがふと好きだなーという感情がわいてきたのでコメントさせていただきました。長々とすいません。 (2023年2月23日 21時) (レス) @page38 id: b567095a1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂渦【とーか】
| 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/28997649
作成日時：2022年6月19日 21時
