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例えば、予め死後明かしたい情報が特定の時刻に特定の人物のパソコンに送信されるように設定しておいて、毎日その時刻を書き換えて次の日に送信されるようにしていれば。
書き換えの作業をしなかったとき、つまりは自分が死んでしまったときに、情報はすべて送信されることになる。
情報系統に強く、もともとはそれを理由に組織への加入を認められたAであれば、そのくらいの仕組みは造作もなく用意できるだろうことは考えるまでもなかった。
「…何が、望みなの」
諦めて拳銃を下げた私に、同じく銃口を下ろしたAが告げる。
「何度も申し上げている通りです。俺とキッドの関係を、黙っていてください。俺の望みはそれだけです」
「…キッドは、あなたの家族なの？」
「いえ、ただの他人、良く言ってもせいぜい共演者ですよ」
「なら、どうしてそこまでして…。まさかあなたも、」
NOCなの、と私が口にするよりも早く、かぶりを振ったAがそれを否定する。
「俺は根っからの悪人ですよ。捜査官ではありませんし、登録された協力者でもありません」
「だったら、何故。あなた、ジンの忠犬じゃなかったの？」
「できる限り、忠犬でありたいとは思っています。ただ、俺の最優先はジンじゃない」
「ちょっと待って、ならどうして────。
ごめんなさい、あなたをどうやって信用すればいいのかわからないの。どうしてあなたが私をこれまで見逃してくれていたのか…この取引が罠じゃないのか、本当に瑛祐の安全が保証されるのか、私にはもう…」
素直に吐露した私の心情にAは真剣に向き合おうとしてくれたらしい。しばらくの間、黙って何事かを考えるそぶりをしていたかと思うと、不意に、顔を上げて口を開いた。
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櫂渦【とーか】(プロフ) - チャパさん» 嬉しすぎるお言葉、ありがとうございます！！マイペース更新にも関わらず追いかけてくださっていること、本当に嬉しいです。これからもお気の向く限り、男主の人生にお付き合いいただけますと幸いです( * ･ᴗ･ ) (2023年2月26日 9時) (
レス) id: 7ff0039a36 (このIDを非表示/違反報告)
チャパ - 沢山の作品の中で作者様のジンが1番好きです。飽きやすいので見なくなる作品は多々あるのですが、ずっと飽きることなく読ませてもらってます。前々から思っていたのですがふと好きだなーという感情がわいてきたのでコメントさせていただきました。長々とすいません。 (2023年2月23日 21時) (レス) @page38 id: b567095a1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂渦【とーか】
| 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/28997649
作成日時：2022年6月19日 21時
