関係は、身体だけ【戦国BASARA】 (ページ1)

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体温ページ1

ベッドが軋む。
乱れたベッドカバーは、政宗の好きな青。
キャラクターものの便箋を指先で弄びながら、政宗は楽しそうに笑った。

「Ha、こんな便箋で男をおとせるわけがねぇだろ」

稚拙なラブレターを、政宗がゴミ箱に丸めて投げ込む。
この時間が、私は大好きだ。

政宗の事が好きな子は少なくない。
その子たちが書いて寄越すラブレターを、私達は二人で読んで、捨てる。
政宗の部屋のゴミ箱は、いつも鮮やかな紙くずでいっぱいだった。

「私、今日泊まってく、いい？」

「Off course」

政宗が腰に手を回すから、されるがままにする。
風景が反転して、視界は天井と政宗だけになった。

「ダメだよ。シャワー貸して、それから」

「ワガママな、ladyだ」

政宗が、笑って私を抱き上げる。
私は政宗の首に腕を回して、その首に軽く唇を寄せた。

私達は、付き合ってなんかない。
身体だけ。

それだけ。