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太宰サイド
あの後、Aちゃんが社長とのお話を終えたのは夕方に成ってからだった。饅頭の話をしてたら猫の話になって盛り上がったらしい。
で、今はニコニコしながらナオミちゃん達と話している。
国木田君は仕事に取りかかっているよ。え?私は仕事しなくていいのかって?国木田君がやってくれるから大丈夫なのだよ★
『いやぁ〜ナオミちゃんはベッピンさんだね』
どうやら口調も少し古いみたいだね。
今時べっぴんさんなんて、いわないよ?
「あら、Aちゃんも十分かわいらしいですわ!』
「ははは、照れるねぇ。いいなあ潤君はこんなに可愛い妹が居て!可愛いし、羨ましい。潤君ナオミちゃん私に譲ってくんないかな?』
「えぇ!?いやぁ、それはちょっと、、」
谷崎君が狼狽する。
「あら、簡単ですわ!!Aちゃんとお兄様が結婚なさったらいいのですわ!」
「確かにそれだと簡単だねェ。良いんじゃないかい?谷崎」
「与謝野さんまで、、、、」
おっと、会話の雲行きが怪しくなってきた。国木田君がすっごい耳澄ましてる。Aちゃんの『そういう類』の話には敏感だねぇ。
さて、私も参加してこようかな。
Aちゃんを後ろから、優しく抱きながら囁く。勿論国木田君にも聞こえるようにね
「Aちゃん、そんなことより私と心中してくれないかい?」
国木田君の視線が痛い気がするけど、此処は敢えて無視。
Aちゃんが首を此方に向けながら言う。
『太宰ちゃんは面白いことを言うねぇ。』
「そうかい?」
『私何かを心中に誘う子なんて中々いないよ?』
「でもAちゃん程の美人なら、どんなやつでも、アイタッ!んもう何するんだい国木田君!」
「そもそも心中に誘う方が居ないだろう。太宰、姐さんに余り絡むな。その手を離せ」
『独歩ちゃん何でおこってんの?』
「怒ってなどない。早く手を離せ。というか太宰お前は仕事をしろ!!」
「えぇー?国木田君いつもやってくれるじゃないか」
「煩い黙れ包帯無駄遣い装置が!」
『何その呼び方面白い!』
未だ私の腕の中にいるAちゃんが言う
「Aちゃん絶対その名前で呼ばないでくれたまえ。傷つく。」
『うん?分かったよ』
Aちゃんは物わかりが良くて良いね。
私の元部下とは大違いだよ。
この後国木田君とAちゃんは一緒に帰り、私は一人で会社に残った。私の机にある大量の仕事と共にね。
「仕方ないなぁ。」
仕事に取りかかる。窓の外を見ると、もうすっかり日は暮れ、私は月と目が合うだけだった。
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ハウスダスト(プロフ) - 窮生さん» ん。 (2017年11月25日 11時) (レス) id: aedc87e387 (このIDを非表示/違反報告)
窮生 - ハウスダストさん» 了解。読んどくわ (2017年11月25日 11時) (レス) id: c5ad7f91bb (このIDを非表示/違反報告)
ハウスダスト(プロフ) - 窮生さん» 私もやっと更新した。 (2017年11月25日 11時) (レス) id: aedc87e387 (このIDを非表示/違反報告)
ハウスダスト(プロフ) - 窮生さん» あー、いたねー!聖人君子ね!(笑) (2017年11月25日 11時) (レス) id: aedc87e387 (このIDを非表示/違反報告)
窮生 - ハウスダストさん» あー、、、、いるでしょ。私のクラスの小柄な眼鏡の子が。 (2017年11月25日 10時) (レス) id: c5ad7f91bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:窮生 | 作成日時:2017年5月21日 1時