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谷崎side
ナオミと一緒に駅に向かって歩く。
新しい社員さんか、、、、
どんな人なンだろう?
僕にとっては二人目の後輩だけど、社長がスカウトしにわざわざ行く位なンだから、きっと賢治君みたいに凄い子に違いないンだろうなぁ。うーん、、、。
「ねぇ、兄様、兄様ったら!」
「、、、、、ぁ!ナオミどうしたの?」
考え事をしていたせいか、ナオミの声に気が付かなかった。
「もう!兄様ったら、ナオミがずぅっと話しかけていたのに!考え事でもしてきましたの?」
「ごめん、ナオミ」
思わず、苦笑する。
「うふふ。いっその事、兄様がナオミの事以外考えられない様にしてあげますわ♪」
「ちょ、ナオミっ!?ス、ストップ!!」
ナオミが微笑む。
とりあえず、ナオミが僕の服の中に手を滑り込ませるのを止めないと、、、!
「あのナオミさん!?ストップ!その、、外だから、、、!!」
「あら?でしたら家だったら何をしても宜しくって?」
「いや、そういう事じゃなくてッ、、、!」
ウフフ♪とナオミが愉しそうに笑う。すると、
『あの〜』
知らない、白い紙を持った女の子が話しかけてきた。16歳位だろうか。
後から思うと、あんな会話をしていた僕達に話しかけるのは相当勇気がいるだろう。
『谷崎さんですか?』
女の子は持っている紙と僕達の顔を交互に見ている。
「あ、はい。そうですけど、、、」
『あ、やっぱりそうですよね!オレンジの髪に、兄弟仲良し、、、、ですもんね』
紙には僕達の事が書いてあるらしい。
「もしかして、新入社員の方ですの?」
ナオミが問いかける。
『あ、はいそうです。国木田Aと申します。わざわざ迎えに来てもらってスミマセン。』
Aちゃんがヘラッと笑う。
え?まッて?国木田?
「Aさん、、、今、国木田っておっしゃりましたの?」
ナオミも驚いてるみたいだ。
『へ?国木田ですよ?国民の国に木材の木、それに田んぼの田で国木田です。』
『え?どうかしました?何か問題が?真逆、他の国木田さんが居るとか?その方が嫌いで国木田という名前そのものが嫌いとかでしょうか!?』
「嗚呼、いや、そう言うことでは無いです!!大丈夫ですよ!!」
落ち着け!僕!そして女の子!
「兄様、Aさん、とりあえず探偵社に向かいませんこと?社長も待っていらっしゃいますわ。」
ナオミの一言でハッとした。
そうだ、探偵社に連れていかないと!
「あ、うン。そうだね。じゃあAさん行きましょう」
僕達が歩き出した後ろを、Aさんはゆっくりと歩きだし、そして探偵社へ向かった。
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ハウスダスト(プロフ) - 窮生さん» ん。 (2017年11月25日 11時) (レス) id: aedc87e387 (このIDを非表示/違反報告)
窮生 - ハウスダストさん» 了解。読んどくわ (2017年11月25日 11時) (レス) id: c5ad7f91bb (このIDを非表示/違反報告)
ハウスダスト(プロフ) - 窮生さん» 私もやっと更新した。 (2017年11月25日 11時) (レス) id: aedc87e387 (このIDを非表示/違反報告)
ハウスダスト(プロフ) - 窮生さん» あー、いたねー!聖人君子ね!(笑) (2017年11月25日 11時) (レス) id: aedc87e387 (このIDを非表示/違反報告)
窮生 - ハウスダストさん» あー、、、、いるでしょ。私のクラスの小柄な眼鏡の子が。 (2017年11月25日 10時) (レス) id: c5ad7f91bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:窮生 | 作成日時:2017年5月21日 1時