美人で困ること ページ6
「はなこちゃん、しょうらいぼくのおよめさんになってください」
「ちょ、ずるい、おれもー」
「あこがれのはなこちゃんはわたさない!」
「なんでおんながはいってくるんだよ〜」
最後のやつ。深く同意。
私はモテた。未就学児とは思えないほどモテた。男子にも女子にも。
こうしてすったもんだの毎日……だけならよかったんだけど。
「……ん?」
ある日、上靴に安全ピンを安全じゃなくしたものが入っていた。
その日、名札の安全ピンをなくしたやつがいた。
……いやいや、あからさまだろう。昔の少女漫画じゃあるまいし。
「せんせー、なんか拾った」
「うわぁっひしゃげた安全ピン! 危ないから自分で拾うんじゃないの」
なんて言われたけど……靴に入っていたっていうのも億劫。
そういうことしかできないやつはそれで満足させときゃいい。
──そう思っていた時期が、私にもありました。
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瑠色(プロフ) - 浅野月愛さん» 応援、ありがとうございます。前の作品のように重めな設定はあまりないので、気楽に読んでいただければ (2019年5月11日 1時) (携帯から) (レス) id: 04ea405d06 (このIDを非表示/違反報告)
浅野月愛(プロフ) - 新作おめでとうございます!そしてありがとうございます!文才がすごくてどんどん引き込まれていきます!!更新頑張ってください (2019年5月10日 23時) (レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠色 | 作成日時:2019年5月10日 18時