ベタベタ我慢 2日目 ページ22
スーツの人に連れられて、私は別室に待機させられていた。
まあ、こんな仕事をするやつなんだから、隔離されて当然だ。
「メモリー、まずはこいつからだ
幹部の一人らしいから、相手の組織のことをできるだけ細かく教えてほしい」
命令が出たので、私は運ばれてきた男性の額に手を当てる。
うわあ、このスーツの人、一人でやったんだ。
戦いかたが綺麗。そんな風に思うのは初めてかもしれない。
私の記憶の中で。
そして、この人が組織のボスっぽい人と会話している様子がある。
この人、「緊張する」しか考えていないけれど本当に幹部なのか?
そして、会話内容を細かく記録する。
メモとペンがちゃんと置いてあってよかった。
こんな長い言葉、トガちゃんが発したものじゃないと覚えられない。
「へぇ、ここの組織は意外と情報を集めているみたい」
ふむふむ、と思いながらペンを動かす。
私って、情報通でもないから初めて聞く話が多い。
まあでも、消すんだけれど。
そういう契約だから。
私は頭の中に情報が溢れるのを感じながら、ペンを動かす。
この作業の繰り返し。
だから、この仕事は嫌なんだ。
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鈴蘭(プロフ) - ゆいなさん» コメントありがとうございます!トガちゃんが大好きな方にそう言ってもらえて光栄です! (2020年8月21日 21時) (レス) id: f42ad491f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - トガちゃん大好きなので最高です!、 (2020年8月15日 23時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - 月雪桜@歌い手好きさん» コメントありがとうございます!トガちゃんの魅力が伝わっていて安心しました。次回作、何を作るかはわかりませんが読んでくださると嬉しいです! (2018年11月20日 22時) (レス) id: f42ad491f0 (このIDを非表示/違反報告)
月雪桜@歌い手好き(プロフ) - とてもトガちゃんの魅力が表にでていて(ヤンデレ的な意味も含めて)とても良い作品だと思いました!完結おめでとうございます!とても面白かったです。次回作も期待しております! (2018年11月20日 22時) (レス) id: ada51b0201 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴蘭 | 作成日時:2018年9月19日 23時