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君に誓う7 ページ39

Aと銀時が屯所に着く頃には既に陽も落ち、夕闇が街を支配していた。

各々の家から沸き起こる歓声、笑い声、悲鳴。

そんなモノを横目にしながら、繋いだ手を離す事無く二人は辿り着いた。

「おーA!戻ったか」

「ごめんなさい、遅くなりました」

宴会場と化している場所には真選組のトップである近藤、土方、沖田を始め、万事屋のメンバーに加えて妙まで参加していた。

既に連中の頬は染まっており、空いた酒瓶が幾つか転がっていた。

それを必死で片付けているのは、ジミーこと山崎。

「いいか、絶対に酒だけは呑むなよ」

「わかってるよ。後でね」

繋いだ手を名残惜しげに離し、銀時は男衆の輪へ。
Aは妙と共に新八と食事を楽しみ始めた。

愛酒である鬼嫁の一升瓶を手に、近藤、土方、沖田が飲んでいる輪へと加わる。

「……行ってきたのか」

左側から土方に声を掛けられ、銀時は少しだけ眼を見開く。

まさかコイツから聞かれるとは思わなかったから。

小さく頷くと、ヤツは静かに煙を吐き出した。

「………そうか」

「ところで万事屋。お前」

真正面の近藤が声を掛け、沖田も土方も同時に銀時を見た。

三者三様の眼を向けられ、銀時は緋色を細めながら杯に口を付ける。

「Aと結婚する気はあるのか?」

「ぶはああぁぁぁっっ!!?」

盛大に吹いた。

咳き込む銀時の背中を軽く摩りながら、沖田が苦笑する。

何を言ってるこいつら。
酔ってるのか?
酔った上での発言か?

「な、何言ってやがんだ…げほ…」

「俺とトシがAの保護者だ。それに、兄である総悟も。俺達には知っておく義務があるんだよ」

「近藤…」

「で、旦那? 本心は?」

「離すつもりなんて無ェんだろ?」

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 坂田銀時
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あつぽん(プロフ) - アルハさん» ありがとうございます!!!私としてもすごく思い入れのあるこの作品についてそういうコメントいただけるのはすごくうれしいです!これからもよろしくお願いしますね(*^_^*) (2016年12月7日 11時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - 1から読みました!話に引き込まれていって凄く面白かったです!!最高!!! (2016年12月3日 14時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - みゅうさん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけるなんて本当に嬉しいです。励みになります!これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - あつぽんさんの作品は全て読ませてもらっています!どれも面白くて大好きですっ!これからも頑張って下さいq(^-^q)応援しています(*´ω`*) (2016年8月2日 19時) (レス) id: ad4e56f403 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 月夜さん» おおおお!総悟&神威好きに出会えるとは!!わたしも大好きなので、喜びのあまりにやにやがとまりません(笑)実は私の作品、神威が活躍するの多いんですよ(笑)これからも楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あつぽん | 作成日時:2016年2月6日 10時

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