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君に誓う8 ページ40

「………はァ、」

自称保護者(+1)に詰め寄られ、それでも茶化している訳ではない表情に。

銀時は静かに息を吐いて、呼吸を整える。

離す?
誰が?
俺が?
誰を?
Aを?
そんな事。

「……出来る訳ねェ」


「旦那?」


「手離せねェよ、アイツだけは。」

銀時の真っ直ぐな言葉に、土方は満足そうに瞳を伏せた。

知っていた。

この男が少女を手放す事なんて、出来る訳がない。

そこまでいい加減な男でもないし、少女への想いが生半可なモノではないと知っていたから。

「アイツは…俺のモンだ」

「じゃあ」

「けど。アイツはまだ…子供だから」

輪の中で談笑する、まだあどけなさの残る横顔を肩越しに見て、銀時は酒を流し込んだ。

大事だから手を出せない。
違う。
怖がっているのは自分。
彼女を壊すのかもしれないという事に。

「だからその時までは…言わないでおこうと思ってよォ」

「掻っ攫われるかもしれやせんぜ?」

「うわー。ソイツは朝日が拝めねぇな」

沖田が茶化しながら酒を流すと、銀時は棒読みで彼の杯に酒を足す。

暗に『ソイツを殺 す』と匂わせる台詞に、近藤も土方も笑みを零した。


「で、手は出したんですかィ?
兄貴として、俺は気になりまさァ」

「………沖田君。確信犯って言葉、知ってる?」

苦笑しながらつまみを銜える銀時に、沖田は小さく笑った。

「意外と我慢強いんだな」

土方の意外そうな声音に、銀時は緋色を鋭くさせた。

我慢?
そんなモノはとうに限界を超えている。

彼女に逢う度、抱き締める度、唇を重ねる度。
このまま自分を刻み付けたい。
彼女を啼 かせたい。
そんな衝動に駆られるが、必死に繋ぎ止める理性は彼女を壊したくないという願いから。

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あつぽん(プロフ) - アルハさん» ありがとうございます!!!私としてもすごく思い入れのあるこの作品についてそういうコメントいただけるのはすごくうれしいです!これからもよろしくお願いしますね(*^_^*) (2016年12月7日 11時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - 1から読みました!話に引き込まれていって凄く面白かったです!!最高!!! (2016年12月3日 14時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - みゅうさん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけるなんて本当に嬉しいです。励みになります!これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - あつぽんさんの作品は全て読ませてもらっています!どれも面白くて大好きですっ!これからも頑張って下さいq(^-^q)応援しています(*´ω`*) (2016年8月2日 19時) (レス) id: ad4e56f403 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 月夜さん» おおおお!総悟&神威好きに出会えるとは!!わたしも大好きなので、喜びのあまりにやにやがとまりません(笑)実は私の作品、神威が活躍するの多いんですよ(笑)これからも楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あつぽん | 作成日時:2016年2月6日 10時

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