君に誓う14 ページ46
時間を掛けて、やっとひとつになれたと思えば、彼が動きを止めて優しいキスを落としてくるから、なんだか頬を温かいものが伝った。
「…全部、入ったぞ…」
「嬉しい…」
銀時も余裕なさげに額に汗を滲ませている。
感じているのだろうか。
その表情は酷く色っぽかった。
「ッ…A、動くから…」
「ん…っ…」
ゆっくりと腰を動かしながら、それでもAを労わる事を忘れない。
時折落とされる優しいキスや、触れてくる温もり。
抱き締めてくるその腕の強さも、男らしい表情も、掠れた声も。
全部、初めて見る彼。
「…ん、あ…ぎんと…っ」
「…んな…綺麗な身体…俺だけにしか見せんなよ……」
ゆっくりと繰り返された律動は、だんだんと激しさを増す。
Aの両足を肩に掛け、腰を固定した銀時は打ち付けるスピードを上げた。
Aは必死にしがみつき、沸き起こる快 楽に身を委ねていた。
「ん、あ! も、もうダメ…ぎ、とき…ッ」
「俺、も…!!」
「んん!…あ、やぁっ」
「Aッ…好きだ…ッ…だから、」
耳元で名前を呼ぶその声が、やたらと母に強請る子供の様だったから。
Aはその意味を理解しながら、銀時の頭を優しく撫でた。
大丈夫。 私はずっと傍にいるから。
そんな祈りを込めて。
「っ…Aぁ…ッ」
銀時は一瞬泣きそうな顔をしたが、そのまま彼女と自分の快楽を追い上げていく。
一際大きく突き上げて、彼女の最奥に自分の全てを注ぎ込む。
この行動によるリスクなんて、百も承知だ。
その結果がどんなモノであれ、絶対に自分は彼女の傍を離れない。
Aもまた、銀時の全てを受け止めながら快 楽の絶頂を極めていた。
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あつぽん(プロフ) - アルハさん» ありがとうございます!!!私としてもすごく思い入れのあるこの作品についてそういうコメントいただけるのはすごくうれしいです!これからもよろしくお願いしますね(*^_^*) (2016年12月7日 11時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - 1から読みました!話に引き込まれていって凄く面白かったです!!最高!!! (2016年12月3日 14時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - みゅうさん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけるなんて本当に嬉しいです。励みになります!これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - あつぽんさんの作品は全て読ませてもらっています!どれも面白くて大好きですっ!これからも頑張って下さいq(^-^q)応援しています(*´ω`*) (2016年8月2日 19時) (レス) id: ad4e56f403 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 月夜さん» おおおお!総悟&神威好きに出会えるとは!!わたしも大好きなので、喜びのあまりにやにやがとまりません(笑)実は私の作品、神威が活躍するの多いんですよ(笑)これからも楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あつぽん | 作成日時:2016年2月6日 10時