君に誓う5 ページ37
「大事なんだろ?」
「………お前かよ…」
いつの間にか戻っていた土方が、向かいの壁にもたれたのを確認し、銀時は苦笑を漏らす。
自分が気配に気付けないぐらい、思考を深めていたなんて。
いや、土方がわざと気配を消していたという事も考えられるが。
「誰にもやりたくないぐらい、アイツが大事なんだろ?
最近、家計簿つけて貯金なんて、柄にもねーこと始めたって、チャイナ娘から聞いたが、将来のことでも考えはじめたか?」
「神楽のヤツ、また余計なことを……まァ、それは深読みしすぎだな。
肝心な言葉を俺が言ってねーからよォ。」
「何を怖がってる?」
「Aを、一人にする事。だけど一番は、」
「………」
「――――Aを、守れねェこと。」
置いて行かれるのは…もう御免だ
真っ直ぐに告げた銀時に微笑んで、土方は胸ポケットから煙草を取り出して吸い始める。
「銀時、お待たせー……あ、土方さんも戻ってたんだ。お疲れ様でーす。」
「お疲れでさァ」
「あァ…って総悟!お前は見廻り途中でサボってどこ行って、」
「あーあー……、面倒な奴に捕まっちまった。とりあえず、死ね土方コノヤロー」
「うおっ!!!」
バズーカ―を避けた土方と、いまだ構えたままでいる沖田は、そのまま玄関から飛び出て行った。
「………行くか」
「………うん、」
その様を見つめて、銀時とAは静かに手を合わせたのだった。
220人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あつぽん(プロフ) - アルハさん» ありがとうございます!!!私としてもすごく思い入れのあるこの作品についてそういうコメントいただけるのはすごくうれしいです!これからもよろしくお願いしますね(*^_^*) (2016年12月7日 11時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - 1から読みました!話に引き込まれていって凄く面白かったです!!最高!!! (2016年12月3日 14時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - みゅうさん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけるなんて本当に嬉しいです。励みになります!これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - あつぽんさんの作品は全て読ませてもらっています!どれも面白くて大好きですっ!これからも頑張って下さいq(^-^q)応援しています(*´ω`*) (2016年8月2日 19時) (レス) id: ad4e56f403 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 月夜さん» おおおお!総悟&神威好きに出会えるとは!!わたしも大好きなので、喜びのあまりにやにやがとまりません(笑)実は私の作品、神威が活躍するの多いんですよ(笑)これからも楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あつぽん | 作成日時:2016年2月6日 10時