検索窓
今日:2 hit、昨日:13 hit、合計:277,749 hit

42・土方side ページ5

「まァ、珍しい面子が集まったんだ。」

そして突然切り替えた万事屋。

「一生に一度くらい飲み会でもしようぜ。おい新八、今日お前んちに神楽泊めてやれ。」

「は、はい…!」

慌てて眼鏡が返事をする。

世話になると頭を下げた自分、そもそも帰る気がなさそうだった高杉。

「え…、」


万事屋の淡々としたその言動にチャイナも少し戸惑っているが、


「はーい、じゃあ今から大人の時間なんで子供はこれにて解散!

ほら、てめーら行った行った!」

万事屋はまたいつものやる気の無さそうな様子で無理矢理二人を追い出し始めた


「銀ちゃん!呑みすぎて寝坊しちゃダメアルよ!」

「電話入れましょうか!?」


まだまだ興奮冷めやらぬ様子でわァわァ言いながら押されて廊下を歩いていく。


「大丈夫だっつーの!」


やがて子供二人を外に送り出し、



「じゃあーねぇー」

ピシャンっ!!!!!


そして軽く手を上げて一気に扉を閉めた万事屋。



「…銀ちゃん、めちゃんこキレてたアルね。ま、ああいう時は気付かぬフリしてあげるのがこれ大人の女ネ」


「感情的な所をあまり見せたくない人ですからね」


今だ戸惑っている二人の声が客間まで聞こえてくる中、万事屋が頭を掻きながら客間に戻ってくる。


「はァ……ったくあいつら勝手な事言ってくれちゃって、」


高杉や銀時が怒りを感じているのは、恐らく自分に対してだろう



「銀さん全然怒ってないもんねー」


ガンっ!


「ああ!!高杉てめえ人の家壊すなよ!」


思いっきりテーブルを蹴った高杉に万事屋が叫ぶ。



そして、一拍おいてから、怒りを孕んだ紅い瞳でこちらを見つめる。

高杉もまた、ソファーに座りこちらをじっと見据えている。


「…土方、俺たちにとっても、Aは大切な存在なんだ。」


最初に口を開いたのは万事屋だった。

「俺たちには、Aに…いや、お前らに何があったのか聞く資格があると思う。


全部、話せよ。」



「……どこから話せばいい?…高杉、Aはお前に何処まで話した?」



「さーなァ。

Aはあの晩、ボロボロになって倒れてた…。

理由なんてとても聞ける状態なんかじゃなかったからなァ。

もう面倒クセーから初めっから言ってくれや、今更何聞いても驚かねーよ。」

43・銀時side→←41・銀時side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (227 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
370人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 高杉 , 沖田
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

海子(プロフ) - めっちゃ泣きました!特に45話くらいからやばかったです!これからも頑張ってください! (2017年4月1日 5時) (レス) id: 83ea04ee11 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - まだ読み途中なんですが、めっちゃ泣けました。これからも応援してます!! (2017年3月13日 23時) (レス) id: 473a281676 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます!大人向け大丈夫でしたか?(笑)これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 最後の方とても…えろかったです…笑 なんかすごい大人な感じのお話でドキドキします笑 (2016年7月29日 2時) (レス) id: 0e09e5e967 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - ロックマウンテンさん» 早速のコメントありがとうございます!喜びのあまりにやにやがとまりません(笑)神威君、大活躍ですよー!これからも楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2016年6月28日 15時) (レス) id: df8f2d9e4c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あつぽん | 作成日時:2016年1月16日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。