67・高杉side ページ31
“辛いことを思い出させるくらいなら、そういう行為なんてしなくてもいい。”
“今はただ、Aが傍にいてくれさえすればいい。”
そう思っていたハズなのに…
いざ彼女を前にすれば、そんな理性は儚くも崩れ去ってしまう。
「はァ……」
俺が差し入れた舌に息を漏らし、懸命に応えようとしていた彼女が愛おしくて。
いざ彼女を前にすれば、さらにその先を求めようとしてしまった。
(怖がらせちまったか……)
着物を乱す俺の手をぎゅっと握りしめた彼女。
だが、その力の入れ方は、恋人の手を握るのには異常なもので。
男に触れられるのを怖れている、とわかった。
(あんなことがあったんだ、簡単に癒えるような傷なワケあるめェよ)
そう、義理のと言えど兄貴に酷いことをされ続けたのだからもう相当なトラウマになっているだろう。
だから、自身の欲にまかせて押し倒すなど言語道断。
男に苦しめられて、俺のところに助けを求めてきたというのに。
また彼女を傷つけてしまったのだろうか。
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海子(プロフ) - めっちゃ泣きました!特に45話くらいからやばかったです!これからも頑張ってください! (2017年4月1日 5時) (レス) id: 83ea04ee11 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - まだ読み途中なんですが、めっちゃ泣けました。これからも応援してます!! (2017年3月13日 23時) (レス) id: 473a281676 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます!大人向け大丈夫でしたか?(笑)これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 最後の方とても…えろかったです…笑 なんかすごい大人な感じのお話でドキドキします笑 (2016年7月29日 2時) (レス) id: 0e09e5e967 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - ロックマウンテンさん» 早速のコメントありがとうございます!喜びのあまりにやにやがとまりません(笑)神威君、大活躍ですよー!これからも楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2016年6月28日 15時) (レス) id: df8f2d9e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あつぽん | 作成日時:2016年1月16日 16時