40・銀時side ページ3
「どういうことだよ…ワケ分かんなすぎて銀さんの頭パンクしそうだわ。」
一度気持ちを落ち着けようと息を吐いた銀時。
そして、彼が全体を見渡すと、頭を下げたままの土方と表情を変えずに静かにソファに腰かける高杉、そしてそんなただならぬ大人たちの様子に息をのむ神楽と新八の姿。
「全く話が見えねェ、まあ…順を追って話せよ」
湯のみのお茶を飲みほした銀時にそう促されると、
「Aが屯所に戻って来たのは、2週間程前の事だ。
俺はあの日京に居たが、行方不明になっていたAが戻ってきたと連絡を受けて急いで帰った。」
ようやく頭を上げた土方は話し始めた。
「総悟のAへの束縛は2年前から顕著になり始めたんだ。
そんな総悟のもとからやっとの思いで逃げ出したはずのAが戻って来た。
怒った兄に自分が何をされるか。おそらく、相当な覚悟が要ったハズだ。
俺はAに、総悟に無理矢理連れてこられたのかと聞いたが…本人は、否定。」
けれど、たとえ否定していたとしても、望んでのことではない事なんて冷静に考えれば、目の当たりにした自分にならわかる事なのに。
「Aは帰ったその日から最奥の総悟の部屋に閉じ込められ、総悟から異常なまでの寵愛を受けていた。」
だけど踏み込めなかったのは、
「自分がどうにかしてみせるから、絶対に誰にも言わずに…関わらないで欲しいと言われてた。」
そして、いつも大事に持っている簪を見て、大切な奴ができたのだと。
それがAを支えているものなのだと気づいた。
「Aにとってもまた、総悟の事に関しては随分と特別なんだ。」
けれどそれは口に出さず心の中で呟きながら高杉の顔を見る土方
「そうか………」
土方の話を聞いてそう一言だけ言った高杉の顔は、変わらぬ様子だったが下ろしている腕の拳を見ると力いっぱい握り締めていた。
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海子(プロフ) - めっちゃ泣きました!特に45話くらいからやばかったです!これからも頑張ってください! (2017年4月1日 5時) (レス) id: 83ea04ee11 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - まだ読み途中なんですが、めっちゃ泣けました。これからも応援してます!! (2017年3月13日 23時) (レス) id: 473a281676 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます!大人向け大丈夫でしたか?(笑)これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 最後の方とても…えろかったです…笑 なんかすごい大人な感じのお話でドキドキします笑 (2016年7月29日 2時) (レス) id: 0e09e5e967 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - ロックマウンテンさん» 早速のコメントありがとうございます!喜びのあまりにやにやがとまりません(笑)神威君、大活躍ですよー!これからも楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2016年6月28日 15時) (レス) id: df8f2d9e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あつぽん | 作成日時:2016年1月16日 16時