51・高杉side ページ14
「惚れて…そいつを独り占めしたくて、追いかけて、笑わせたくて、わかって欲しくて…」
これだけは、
「自分を見て欲しくて、無茶な事して失敗しちまったり。
ビビッちまって、手放して後悔しちまったり。
自分の欲求押し付けて傷つけたりしちまったりよ」
こいつだけは、伝えておかなけりゃ我慢ならない。
「やられた本人は溜まったモンじゃねーが…れっきとしたそいつに対する純粋な【想い】じゃねーか」
あいつに対する純粋な【想い】
あいつを想うそれぞれの大事な【気持ち】
だから憎み合う敵同士が互いに理解しあうキッカケとなったり、無茶だとわかっていても身体が動く。
「やっぱり、同じじゃねェか…。なら、俺たちのことも」
"ほおっておいてくだせェ"と、沖田の呟きが部屋に落ちる。
「同じなら、俺たちのことなんか放っといてくれよ…」
俯いているため表情は見えない。
「同じだと?バカ言うんじゃねーよ。俺達ゃてめーなんかと違ってあいつから笑顔を奪うような事はしねーよ。」
溜め息を吐いて続けると、
「てめーみてェな軽いガキの気持ちなんざと一緒にすんじゃねーよ。」
銀時も自嘲気味に笑い、そして、
「そうだな…俺も、」
今まで黙っていた土方も口を開いた。
「あいつがどんな形であれ、どんな場所であれ、幸せだって自分で思ってくれてりゃそれでいいわ」
土方は笑って言う。
「もしあいつが他の誰かを想っていたとしても。
もしあいつが誰かの物になっちまって一生会えなくなったとしても。
例え、俺のモンにならなかったとしても、」
立場上も、男としても敵であるのに、
「あいつが笑ってくれてりゃ上等だ。」
それはもう清々しいほど綺麗な笑顔だった。
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海子(プロフ) - めっちゃ泣きました!特に45話くらいからやばかったです!これからも頑張ってください! (2017年4月1日 5時) (レス) id: 83ea04ee11 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - まだ読み途中なんですが、めっちゃ泣けました。これからも応援してます!! (2017年3月13日 23時) (レス) id: 473a281676 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます!大人向け大丈夫でしたか?(笑)これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 最後の方とても…えろかったです…笑 なんかすごい大人な感じのお話でドキドキします笑 (2016年7月29日 2時) (レス) id: 0e09e5e967 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - ロックマウンテンさん» 早速のコメントありがとうございます!喜びのあまりにやにやがとまりません(笑)神威君、大活躍ですよー!これからも楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2016年6月28日 15時) (レス) id: df8f2d9e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あつぽん | 作成日時:2016年1月16日 16時