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39・銀時side ページ2

シーン………


万事屋に高杉をあげた銀時達

万事屋で団欒していたところに土方が訪れ、何事かと思っていると更に高杉まで加わったのだ

そんな奇妙な面子が集まった万事屋は張りつめたように静まり返っている



「………」

「………」

「………」


銀時は何故土方はまだしも、高杉までもが訪ねてきたのか皆目見当もつかずただ困惑していた


「あ、あのー…今日は何用で……?」


やっぱりこういう時口火を切るのは新八だ.


煎れてきたお茶を置きながらおずおずと高杉に訊ねる



「……どうやら俺が思っていたよりも様々な人間が絡んでいるらしいな」


腕を組んだまま低く呟いた高杉のその一言で更に重くなる部屋の空気



「で、土方…お前は一体なんの用だ?」


土方がここに来たのは自身が余程の事があってのことだ読み、敢えてそういう質問の仕方に変えてみた




「Aを、助けて欲しい。」



いつもなら何かと突っ掛かってくるヤツらしくない、絞り出すような声


Aの名が出たことにより、皆の表情が驚きへとかわる


「A、見つかったアルか!?」

驚き立ち上がる神楽や新八。

「あァ…極秘情報だが。つい先日な。」


俺も正直驚いた。


「ところで、高杉」


そう言って土方が懐から取出したのは何かを包んだ布


「…これに覚えはあるか?」


それを広げると、珊瑚に漆で装飾を施した簪。


もとは高価な物だったのだろうが、真っ二つにへし折られており、飾りは粉々という無惨な姿へと変わり果てている。

「ッ…これ一体、」

そして、次の瞬間、

「あァ…違いねエ。コイツは俺がAにやった簪だ。」

高杉の思いもよらない言葉に目を見開いた



「それを、どういうワケで…おめェが持ってんだ?」


高杉は声色こそ冷静だが、その心の内は激しく動揺しているのだろう。微妙な変化がわかるのはかつての戦友だからか。


「やはり、か。」

ぽつりと呟いた土方は、


「真選組副長としては許されないことだとわかってるが、」


いつもの彼からは信じられないほど弱弱しく、

「真選組副長としては許されないことだとわかってる。だから、お前らに俺はAを愛する一人の男として頼む。」


それでいて、決死の覚悟でここに来たことが窺えるような真剣な瞳でこちらを見据えてくる。

「Aを助けてくれ…頼む」

ただならぬその様子に、普段は死んだ魚のようと形容される、自身の目もついに大きく見開かれ、ドクンっと心臓が波打つのを感じた

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海子(プロフ) - めっちゃ泣きました!特に45話くらいからやばかったです!これからも頑張ってください! (2017年4月1日 5時) (レス) id: 83ea04ee11 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - まだ読み途中なんですが、めっちゃ泣けました。これからも応援してます!! (2017年3月13日 23時) (レス) id: 473a281676 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます!大人向け大丈夫でしたか?(笑)これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 最後の方とても…えろかったです…笑 なんかすごい大人な感じのお話でドキドキします笑 (2016年7月29日 2時) (レス) id: 0e09e5e967 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - ロックマウンテンさん» 早速のコメントありがとうございます!喜びのあまりにやにやがとまりません(笑)神威君、大活躍ですよー!これからも楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2016年6月28日 15時) (レス) id: df8f2d9e4c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あつぽん | 作成日時:2016年1月16日 16時

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