第7話 ページ9
「遅せーよ」
「え…きゃ、」
沖田は、Aが部屋に入ってきた途端、体を引き寄せ、深く唇を奪う。
「んっ…待っ、あっ、」
「待たねェ」
彼女の舌を絡め取っては吸い、背中から腰へ、そしてさらに下へ着物越しに撫で回した。
「っ…そーちゃんの、せっかち…」
「報告書持ってくだけで、どんだけかかってんでィ。」
一瞬の隙で、一歩の間合いで生死を分ける、激しい斬り込み。こんな日は、溜まりにたまったストレスと、高まった興奮が一気に爆発してしまう。
「さっきもお預けくらってんだ、これ以上待てねェよ」
早くも興奮状態の沖田は、敷いてあった布団に、Aを少々乱暴に放り投げて身体に覆い被さった。
「だって…土方さんが…あっ」
そして彼女の首筋に唇を這わし、性急に衣服を乱していく。
「胸糞悪ィ名前出すんじゃねーよ…」
Aは小さな吐息をあげて身体をよじるが、早くも下着まで剥ぎ取られてしまう。
「っ…そこ、やっ、」
沖田は、露わになった双丘に舌を這わせながら、下の方へも手を忍ばせる。
「あんだけ斬ったんでィ、Aも体が治まんねぇだろ？いつもより感度いいじゃねえか」
「あっ…そんな…」
快感で体を震わせるAの耳元で囁く、低い声。
「早いけどいいですかぃ？」
トロンとした瞳でAが頷くと、沖田は奥深くまで自身を滑り込ませた。
「あっ…あ、そーちゃ…っ」
「っ…A、痛くねーか？」
「んっ…きもちーよ、」
「そりゃよかった…ッ…」
どんなに身体を繋げても、満たされることはない。
ただ寂しさを埋め、生命を感じ、お互いの存在を確かめる行為。
「そーちゃ…っ、もう、」
「っ…俺も…ッ」
Aは背中を大きく反らせ、何度目かの絶頂を迎えると、がっくりと身体の力を抜いて布団に崩れ落ちた。
「っ…はっ…そーちゃん…」
沖田は、切れ切れな呼吸を繰り返すAの頬をゆっくりと撫でた。
紅潮した肌と潤んだ瞳で、小さく微笑むのがやっとの彼女。
「A…。俺はお前を置いて逝かねぇから、お前も俺を置いて逝かないでくだせぇよ。」
「いかないよ…。大丈夫、ずーっと一緒。」
どこか切ない声色で囁き合う二人。
こうして静かに夜は深くなっていくのだった。
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あつぽん(プロフ) - 白雪さん» ありがとうございます！そんな風に言っていただけるなんて本当に嬉しいです。励みになります！これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (
レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - これ面白すぎです (2016年8月23日 20時) (レス) id: 7a9606292a (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 蒼月さん» ありがとうございます！コメント、本当に嬉しいです。これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします！ (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 続き楽しみです！更新頑張って下さい♪ (2016年2月5日 17時) (レス) id: 5defdd12f1 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 高杉銀時さん» コメントありがとうございます！楽しみにしていると言っていただけると、すごくテンション上がっちゃいますよー(*^O^*)これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします ！ (2016年1月12日 19時) (レス) id: df8f2d9e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あつぽん | 作成日時：2016年1月4日 14時
