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第32話 ページ34

「痛い…痛いって、」

Aはズンズンと前を歩く沖田に訴えかけるが振り向きもしない。

「待ってよそーちゃん、痛いってば、」


やがて、大宴会室を出て少し歩いた廊下の角で、やっとその手は離される。

「っ…」

少し赤くなった手首を押さえながら、黙って俯く沖田を眺めるA。

やがて、沖田は顔を上げると、


「悪かったな、邪魔しちまって…。」

Aを安心させるように笑う。


「そーちゃん、どうしたの…?」


「なんかAを盗られたくなかったんでさァ。」


なんだかいつもと違うそーちゃん。

「そろそろ妹離れしないといけねぇのにねィ…」


すごく寂しそうな顔をしながら目を逸らされる。



「別に盗られるとかそんなこと考えないでも…このままで、いいじゃん」


「よくねェよ…」

「けど…色々あったばかりだし…」

「だから、よくねェんだって…お前もちゃんと考えろよ」

「でも、そーちゃんもゆっくりでいいって…」

「だから、良いワケねェだろ…っ!!」


言い終わる前にぐっと肩を掴まれて壁に押しつけられる

「ちったァ真面目に考えろよ!」

「…ッ」

多分、初めてこんなに怒鳴られた。


「ゆっくりなんかじゃ駄目なんだよ…っ!」

喧嘩もよくしたし、怒られる事も多かったがこんなに本気で怒られた事は今まで無かった。

「俺が離れられなくなっちまう…。」

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あつぽん(プロフ) - 白雪さん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけるなんて本当に嬉しいです。励みになります!これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - これ面白すぎです (2016年8月23日 20時) (レス) id: 7a9606292a (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 蒼月さん» ありがとうございます!コメント、本当に嬉しいです。これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします! (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 続き楽しみです!更新頑張って下さい♪ (2016年2月5日 17時) (レス) id: 5defdd12f1 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 高杉銀時さん» コメントありがとうございます!楽しみにしていると言っていただけると、すごくテンション上がっちゃいますよー(*^O^*)これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします ! (2016年1月12日 19時) (レス) id: df8f2d9e4c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あつぽん | 作成日時:2016年1月4日 14時

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