7-4 美少女と男と双黒 ページ30
『遅いんだよぼけ！顔付きから駄目なやつだって分かったろうが！腕痛いし……』
もう猫被る必要はないので素に戻り、太宰にキレる。
「本当に御免って！Aの事はこの世で一番と云っても過言ではないくらい大切だから！
大体中也があんな所にいるから……」
「は？！手前、嘘だろ……？！男なのか？！」
太宰の口説きの様なものは当然のようにスルー。
中也、さん？は俺に云ってるんだよね？
『え、あ、はい……ちょっと諸事情というか、致し方ない理由というか……』
「ちょっと、何？中也もしかしてAに見惚れたの？確かに可愛いのは当たり前だけど、私のAなんだからね」
「ち、ちげえよ！まさかそんなわけ……！」
――怪しいぞ？
『そ、そんなことより中也さん？と太宰はどう言う関係なの？なんで一緒にいんの？』
「嗚呼、それはね……中也がストーカーしてたんだよ、Aの」
ー
ーー
ーーー
(太宰side)
女装したAは本当に美少女と見紛うくらいの変装っぷりであった。
これは、真面目に監視しないと誘拐されかねない、とさえ思うほど。
Aが目的地へ続く路地裏に入った。
数十メートル離れていたが、もう少し近づこう。
そう思って路地裏に足を踏み入れた矢先に、見覚えのある橙の髪がAのあとに続いて行った。
「ほんっと、ツイてない様だ」
見間違うことなどないだろう。
あの時は嫌ほど顔を見て仕事をしていた――認めたくはないが、元相棒である。
先刻のAの様に顔を不機嫌に歪ませてしまうも、急いで二人の後に続いた。
「――ストーカーとは悪趣味だね。
その身長の低さ、返って目立ってるよ、中也？
で、なんの積り？」
Aの事もあり、此の儘目の前に居られると邪魔だと思い、仕方なく目の前の橙の髪で低身長な元相棒――中原中也に声をかけた。
「っ、太宰かよ……。手前こそ何の積りだ」
向こうは少し驚くが、密かに尾行している身で有るため、流石に大声は出さない。
「何ってねえ……仕事だよ、仕事。
其れで、何でストーキングなんてしてるのかな」
「仕事――ってことはあの女に関わりあるんだろ。
あんな裏社会どころか世間も知らなそうなお嬢様じみた奴が此処に入ってくのを見て怪しいと思ったンだよ」
「この辺はマフィアが活発な所だからね。
というか、取引してる男の方もこんな所でやってるんだから中也からも一発御見舞しておいたほうが良いんじゃないの」
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霜月まぎか(プロフ) - 妃有栖さん» え、え、読んでくれただけで死ぬ程嬉しい有難う！！！私も書きながら泣いた(( (2018年1月10日 23時) (
レス) id: f7c4cbe325 (このIDを非表示/違反報告)
妃有栖(プロフ) - 読破遅くなってしまって申し訳ない……ちょっと真面目に泣いたんだけど……夢主くん最初はめちゃくちゃ可愛いショタだって思ってたら最後はもう……！涙出てきた……夢主くん辛いけど幸せだっただろうねぇ…… (2018年1月10日 22時) (レス) id: 6bd3aaf7a9 (このIDを非表示/違反報告)
霜月まぎか(プロフ) - りつさん» 有難う御座います！現在進行系で読んでくださる方がいらして嬉しい限りです！頑張ります！ (2017年12月9日 19時) (レス) id: f7c4cbe325 (このIDを非表示/違反報告)
りつ(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです！これからも応援してます！ (2017年12月9日 11時) (レス) id: 9f104312a4 (このIDを非表示/違反報告)
霜月まぎか(プロフ) - おこめりんぐさん» 有難う御座います！！え、凄い嬉しい…！！同じ受験生何ですね！頑張りましょ！応援とかコメとか本当に有難う御座いますうう (2017年11月27日 16時) (レス) id: f7c4cbe325 (このIDを非表示/違反報告)
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