眠くなってしまう今日この頃 ページ3
「はあぁ、よく寝t…どわあぁ…！？」
「うっさいですわねぇ…！」
時刻は昼頃でしょうか、ここは相変わらず騒がしいです。
器用な事に、立ったまま昼寝していた女神様…茜様は、目を覚ますなり驚いたような悲鳴をあげて後ずさりました。
先程の悲鳴も十分に音量が大きかったですが、それより更に大きく少々不愉快になる音量で…もう1人の女神様、セーラ様が怒鳴っています
2人の関係は…ただの仕事仲間、ですかね。
「何してんだお前ッ、びっくりしたわッ」
昼間からいきなり悲鳴をあげたその理由は、起きると顔が目の前にあったから。
苛立ったように、自分のすぐ前に居るセーラ様を指差して言います。
皆さんは気持ちよく寝ていて、ぱちっと目覚めていきなり…「もう少しでお互いの鼻先が触れるんじゃないか」って位の距離で見つめられていたら、どうなるでしょうか…？
驚きますよね、それは神様も同じのようです。
…立ったまま気持ちよく寝れるなんて、正直僕もどうかと思いますがね…。
「立ったまま寝るなんて、あまりにも器用でみっともないから、感心してちょっと眺めてただけですわよ」
相手をバカにするかのような、呆れたような視線で茜様をじとーっ。と見つめながら、口はにたり。と笑って言います。
…どうやら煽ってる、みたいですね…。
「っ…あぁ…？立って寝たら悪いか。…てかお前は目とか不気味だからゼロ距離で見てくんじゃねぇ。気持ち悪い」
「まぁまぁ…落ち着いてくださいな」
大きな欠伸を噛み殺し、少しうるんだ目を擦り言うと、何故か普通の眼球は入っておらず、代わりに鏡のような物が入っているセーラ様の左目に数秒程視線を移し、気分が悪そうに吐き捨てました。
「……」
突然の静寂、セーラ様も茜様も暫く黙った後、ゆっくりと3人目の女神様…クロエ様の方に振り向きました。
「は、はい…？」
同じくただの2人の仕事仲間のクロエ様は、綺麗な姿勢で立ち、小さく首をかしげます。「どうしましたか？」とでも言いたげに。
「居ましたのね…、いつから…？」 「うげ…、居たのかお前…」
どうやらクロエ様の存在に気がついていなかったようです。
セーラ様は少し驚いたようにきょとんとして。茜様は自分の嫌いな者にでも会ったような顔で、2人同時に呟きました。
「あはは、酷いです…」
聞こえてしまったのか、困ったように苦笑して、小さく…そして短くですが、クロエ様はため息をつきました。
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緑 - とまとそーすさん» わざわざコメントありがとうございますっ、なかなかの亀更新ではありますが頑張ります…！ (2020年5月7日 17時) (
レス) id: 8fad606fce (このIDを非表示/違反報告)
とまとそーす(プロフ) - 世界観がしっかりとしていて好きです！更新、頑張ってください！ (2020年5月7日 0時) (レス) id: a15a8d4ea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒夜 緑 | 作成日時：2018年8月19日 18時
