そして彼を眺めた黒子のバスケ×とある科学の空間制御【赤司征十郎編】 (ページ29)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:8,165 hit

幸せの副産物 02 ページ29

「え？」

と同時に目の前に外国製の黒いリムジンが止まる。

窓から顔を覗かせたのは、赤い髪と瞳を持つ男______これだけで、赤司の親戚だと分かる。

「...父さん、何か用ですか？」

「隣の子がそうかね？」

「はい」

「君が鷹野ゆかりさんか。

初めまして、征十郎の父です。」

「初めまして、お会い出来て光栄です。かの有名な......」

「はは、そんなにかしこまらなくても良いですよ。昨日は助けてくれてありがとうね。」

「いえ...」

「詳しいことは息子に聞いたが、まさかSP志望で訓練していたとは......」

正確には、治安維持の為の組織で訓練していました、と言いたい所だが、上手く説明した赤司に悪いので黙っておく。

「私の立場もアレなのでね。私は勿論、息子も狙われる。
だけど、どうもそういうのは好きじゃないらしくて。

君みたいな可愛い子なら、良いみたいだがな、ははは」

「と、父さん！」

それでは、と言って運転手に車を動かさせて、車は去って行く。

「_____あ、の赤司君？」