そして彼を眺めた黒子のバスケ×とある科学の空間制御【赤司征十郎編】 (ページ15)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:8,159 hit

日曜日 03 ページ15

「…まさか、ファーストキスだったりした？」

「！？/////」

そうからかわれ、部屋を出て、扉に寄りかかる。

「……何で、私なんか…とっ//////」

そう呟くが、口の中には、まだ温かさが残っており、熱があるのでは、と疑いたくなるほど、顔が熱かった。

「…はぁ……///////」

小さくため息をついて、首を横に振って、頬を数回叩く。

そして、靴を部屋から持ち出し、虚空へと消えた。

人のいない、とあるデパートの屋上で鷹野は、顔から赤みが消えたと思うと、何を思ったのか、赤くなったりを繰り返していた。

そして、ようやくいつもの表情に戻って、能力で道路の様子を見ていた。

しばらく経って、帰ろうか、と思ったとき、鷹野の視界が赤くなる。

その物体をつかむと、ヘリウムガスで膨らました赤い風船だった。

どうやら、女の子が手から離してしまったらしく、母親が困った様子でこちらを見上げていた。

しばらく見つめて、空間移動で、歩道へと降り、女の子に声をかける。

「あのー、この風船ですか？」

「あ、あたしの風船！おねえちゃんありがとー！」

そう言って、笑顔で受けとる。

「またね」

と手を振り返し、そう言って、その場を立ち去る。

(赤…か。)