そして彼を眺めた黒子のバスケ×とある科学の空間制御【赤司征十郎編】 (ページ12)

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赤司征十郎side

「いっつ…」

頭に痛みが走り、手で押さえながら、僕は状況を確認する。

…あれ？もう1時…。ゆかりをからかっていたら、テレポートというヤツで逃げられて…。

そうか、気絶させられたのか。

そう思って、身体を起こし、かけてあった布団を退けて、部屋を出る。

シャワーを浴びていなかったので、着替えを持って、シャワールームに行く。

部屋に帰って、先程まで気にしていなかった、僕のベッドに目を向けた。

規則正しい呼吸をするその影は、とても可愛らしかった。

「…僕のベッドに許可なく寝て…。覚悟は出来ているのかな？」

そう呟いて、耳元に息を吹き掛ける。

ビクッと身体が揺れ、少し顔が赤くなり、眉間にシワが出来る。心拍数は、自然と増える。

暫くすると、元通りに、規則正しい呼吸が聞こえるだけになった。

「スゥ…ごめん……な…さい……スゥ…」

時々聞こえる寝言は、誰に向かって言っているのだろうか？

僕に謝っているのだろうか？

そうしたら、ゆかりの夢の中にまで僕が出てきているっていう事で、とても嬉しいな。

僕は、ゆかりの横に寝て、抱きつく。

…朝になったら、顔を真っ赤にさせたりするかな？早めに起きるかな。