68、何気ない一言 ページ18
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清光くんと二人で何を言うでもなく手入れ師さん達の職人技を見ていると、手入れ師さんのうちの一人がこっちに走ってきた。
走ってきた！
こんな短い距離を走ってきた！！
可愛さに悶えている私を素通りして手入れ師さんは清光くんに何か耳打ちしている。
「手入れ師さん、なんて言ってた？」
「ここは任せて他の手入れが必要な刀剣を連れてきてってさ。」
手入れ師さん、清光くんの後ろでガッツポーズしてる。
「分かった。話聞いてくれた人を手入れ部屋に連れていくようにするね！あ、清光くんは安定くんに着いていてくれていいから。」
心配だもんね、といえば清光くんは微妙な顔をして視線を逸らした。
まったく、素直じゃないなぁ。
わしわしっと清光くんの頭を撫でて、手入れ部屋を出た。
宛もなく廊下を歩く。
そもそも手入れ部屋までどうやって来たか覚えてないし、さまようしか選択肢がなかったんだけどね。
途中台所を通ったのでちらっと覗いてみると、紫色の髪の毛の人が料理をしていた。
そういえばもうお昼かぁ…。
でも彼に任せておけば、お昼ご飯の心配はなさそうだ。下手に出ていっても手伝わせてもらえないだろうし。
そう思ってそそくさとその場を離れた。
…つもりだった。
「何か、用かい？」
ビクッーー！！
立ち去ろうとしていた所を振り返ると、さっきの紫髪の人が顔を出していた。
「お邪魔してすみませんでしたァ！！」
「あっ待って！
その…元の美しい本丸に戻してくれてありがとう。血がこびりついてない本丸が新鮮で少し落ち着かないけれど、何だか息がしやすいような気がするよ。」
驚いた。まさか、お礼を言ってもらえるなんて…
「い、いえ、喜んでいただけて何よりです。」
「…君はいつでも笑うね。」
はっ！また顔が緩んでいただろうか！
瞬時に口を押さえた。
「いや、咎めている訳では無いんだ。これまで幸せな人生を歩んできたのだろうと思ってさ。」
…幸せ？
あ れ が ？
私 の 幸 せ ？
待って、落ち着け私。
こんなもの社交辞令の一種だろう。
彼は私の人生を知るはずないし、深い意味はないはずだ。
だから、
「そんなことないですよー。」
きっとこれが一番無難な回答だ。
ニコニコと笑ってみる。
嘘くさいなぁーと自分でも思った。
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巴形薙刀が来てくれた！
長谷部と絡ませたい！
長谷部ー！早く遠征から戻ってきてー！
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紫水(プロフ) - ルナさん» うわぁほんとだ。コメントありがとうございます！修正します！ (2019年8月2日 10時) (
レス) id: aa0c16ca22 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - コメントすみません！沖田君は、一番組組長だと思います！ (2019年7月25日 9時) (レス) id: 3371ec9e8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫水 | 作成日時：2019年6月8日 8時
