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認めてくれない。 ページ1

......みなさま、おはようございます。


朝って嫌ですよね、眠いなか学校とかの用意しなきゃですもんね。


私も嫌いですよ、理由は少し違いますけど。


何か、って?


「ちょっと兄さん、あんたの出る時間より私がわざわざ遅く出てる理由知ってる?知ってるよね、だから早く家出て」


「Aを心配してるからこうやって一緒に家を出ようとしてるんでしょ」


「いや誰も頼んでない」


兄さん、もとい___瀬名泉は毎朝毎朝断ってるのに飽きず私をバイクの後ろに乗せようとする。


私、まず歩いて行ってるから。


夏と冬以外、家から学院はちょっと遠いけど歩いている。


何で夏と冬以外かっていうと、単に無駄に汗をかきたくないのと寒いから。


今は春、だから大丈夫だ。


因みに言うと夏と冬は電車通学。


「っていうかほんと早く出て、もうすぐ来る時間だから行け」


「お兄ちゃんに向かって、その言い方はないんじゃないの?」


何て言い合いをリビングでしていると、ふいにチャイムが鳴り響いた。


ああ、ほら、兄さんがぐずぐずしてるから来ちゃったじゃん。


父さんはもう出て居ないから、キッチンにある椅子に座る母さんに"行ってきます"と声をかけて置いていた鞄を持ち、玄関に行く。


靴を履いて、私の背丈くらいの鏡で身形(みなり)を確認し、"よし"と呟き、ドアを開けた。


「___お待たせ、鳴上くん」

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作者名:藤沢 | 作成日時:2018年2月2日 17時

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