11話 ページ11
アーヤside
急ぎに急いで秀明に到着。
うん。いつもよりははるかに速いから良しとしよう。
そう思いながら受験Bに向かう。
教室に入って参考書を広げる。
さて、頑張らなくちゃ!
そして休み時間。
私は事件ノートを持って階段を駆け上がる。
カフェテリアにはもう全員集まっていた。
でもその中に海斗君と風馬君もいたんだ。
「あ、アーヤ。早く。」
私は黒木君の隣に座る。
「で、なんで二階堂達がいるんだ。」
そうだよ。
もしかして若武、勝手に入団許可とかしたわけじゃないよね!?
「ごめん。邪魔して。今朝、立花にはもう聞いたんだけど昨日のあの男に気付いたのはいつか聞きたいんだ。」
ああ、それね。
でもみんな私と同じ答えだよ。
「気付いたのは二階堂の声で振り向いたからだよな。」
「ああ。あの時は秀明の玄関を通り抜けてすぐだったからな。」
やっぱりね。
「そっか。わかった、サンキュ。」
二人はすぐに引き上げていこうとする。
「待った。さっき被害者を探してるって言ってたけど行き詰ってるのか。」
若武が何故か呼び止めた。
「いや、まだ行き詰ってはないよ。他の選択肢が残ってる。」
「それ、人数が多い方が良いだろ。俺達と協力しないか。」
若武!勝手に決めないで!
「バカ武。KZは多数決重視って事を忘れたのか。」
上杉君が言うのも無視して若武は続ける。
「俺らが探偵チームを組んでる事は知ってるよな。俺達は二階堂達に入団してほしいんだ。でも無理にとは言わない。ただ1回だけ仮に入団してから決めてくれないか。あまりKZの事を知らないで選択するのもどうかと思うぜ?」
それから若武はこっちを振り向く。
「二階堂達が承諾するなら仮入団に賛成の者、挙手!」
みんな二階堂君達が承諾するならと手を挙げる。
もちろん私も。
二階堂君達はどうするんだろ?
31人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「探偵チームKZ事件ノート」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねね - 面白かったです!!バカ杉とバカ武の言い合いを見て、消えた黒猫は知っているだったっけ??どれかの本のシリーズで、上杉ではなく、出杉が出て面白かったwwそれが思いだしました! (2021年4月1日 20時) (レス) id: 1efb73ea53 (このIDを非表示/違反報告)
藤壺 - すごいおもしろかったです (2020年7月19日 21時) (レス) id: 2767eaffef (このIDを非表示/違反報告)
彩奈 - 読みました。とっても面白かったです。ただ一つお願いがあって、会話文の前にその人の名前の頭文字を入れることは可能ですか?できるならばお願いします。例えば若武なら若「」という感じです。 (2019年2月12日 6時) (レス) id: c4ccdcc99d (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトノート - ありがとうございます! (2018年7月29日 14時) (レス) id: 879f49579e (このIDを非表示/違反報告)
ギラティナ(プロフ) - おもろいデス! (2018年5月6日 20時) (レス) id: 7b31dac02f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ホワイトノート | 作成日時:2018年4月2日 16時