◆ ページ11
真昼「あなたが逃げてどうするんですっ…」
クロ「な…何しやがる…はなせ…」
逃げようする彼を尻尾を離さないように必死に止めているが一向に引っ張る力は緩めてくれない。
クロ「オレはあんなイカれた吸血鬼とは向き合えねー…逃げねーと…」
真昼「同じ吸血鬼じゃないですか！あなたしか向き合えません！」
クロ「オレの知り合いじゃねーのは確かだ。オレとは関係ねー…」
真昼「関係がなくても…友達がやられたんです！彼を放っておいたらみんな殺られてしまう！誰かが止めなきゃ…」
クロ「めんどくせー…」
彼はそっぽを向き不快な表情でその言葉を吐き出した。
クロ「『何も出来ねぇ』『自分には力なんかねぇ』『誰かどうにかしてくれ』『誰か』『誰か』…みんなそう言うんだから
オレも
彼の顔が暗くなる。
やりたくないことでもやらされたのか…嫌なことでもあったのか…この人に昔何があったのかはわからない…それでも…っ
真昼「なら…あなただけでも逃げてください！」
誰かを見捨てることなんて…私には出来ない！
私は背を向けて龍征達の元へ戻ろうとしたが、足を止めて彼の方に振り返る。
真昼「＿＿＿…さっきは助けてくださりありがとうございました。」
それを言ってから再び走り出した。
龍征達に剣で刺そうとしている手品師の前をタックルして力いっぱい押さえる。
虎雪「真昼っ…」
「誰か」「誰か」っていつだってみんなが思っている。そのほうが楽だからとか…自分にはどうにも出来ないとか…
＿＿＿でも、いつだってその「誰か」に名乗り出てくれる人がいるから
『ここはシンプルに考えて…俺だろ。』
この世界は回っているんだ…
私もその「誰か」になりたかった。
真昼「龍征連れて逃げて！早く！」
「あ〜〜んまり派手なマネしてっとォ…殺すぞォ？」
手品師の吸血鬼が剣を私に向かって突き刺そうとしてる。覚悟を決めて激痛が来るのを待っていると…気だるそうな彼の声がすぐそこから聞こえた。
クロ「…お前みてーな奴が一番めんどくせーんだ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミツ - 更新ありがとう（≧∇≦）真昼ちゃん可愛い♡御園とリリィとの絡みが新鮮♡これからが楽しみ(^ ^) (8月19日 23時) (
レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
キララ@現実逃避(プロフ) - ミツさん» うわーー！ありがとうございます！ちょくちょく更新していこうと思っているので楽しみにしていてください！ (8月13日 23時) (レス) id: ffe991e8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - 真昼成り代わり小説、ありがとう(^○^)キャラとの絡みが楽しみ♪更新楽しみに待ってます♪ (8月12日 9時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：キララ@現実逃避 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2023年8月9日 11時
