【歌い手】誰そ彼時＊彼は誰時【たぬき】 (ページ5)

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コンタクトを買いに行った以来の再開で浦田くんがどんな反応をするのかちょっとドキドキする

補習組は昼上がりなので生徒はバラけててどちらかと言うと部活生が多いのかもしれない

購買がしまってるので自販機に飲み物を買いに階段を降りていたら見覚えのある後ろ姿に心臓が跳び跳ねた

背中に目でもあるのかな？

「AAに飲む？」と振り返らないまま浦田くんはミルクティーを二つ買ってて選択権はないというか返事は不必要のようだ

階段を降りきったところで取り出し口からとったミルクティーの一つをﾊﾟｷｯと軽く蓋をあげてわたしてくれた

自分で開けれるんだけど

だけどこんな女の子扱いが初めてで

くすぐったい気持ち

浦田くんは平然としてて「中庭いこ」弁当～と鼻唄混じりに少し猫背

半歩先を歩く浦田くんの後ろ姿を眺めてた

「うっそ、！浦田くんの彼女って‥」

「楓振られてたけど好きな子はいないって‥」

ｻﾞﾜｻﾞﾜと聞こえた浦田くんとわたしへむけられたであろう会話に心臓がﾁｸﾁｸと痛む

俗に言うイケメン男子の浦田くんと並んであるいてるわたしはどんな風に見られてるんだろう‥

何であんな子が？何て思われてるんだろうな‥

夏休みに入ってほとんど知られてない関係だけど休み明けにみんなが知ったらどうなるんだろ‥

続いてたら‥のはなしだけど

自虐的に完結させたところで浦田くんの歩みが止まって座るように促された