再始3 ページ13
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私は傑のせいでお風呂でのぼせてしまい、傑にお姫様抱っこされながら部屋へと戻る。
もうさ……軽く公開処刑だった。
朝は、使用人も忙しくする時間帯……
お姫様抱っこされた当主とか……
すれ違う人達めっちゃこっちチラチラ見てきたしね……。
見方によれば、新手のイジメなのでは?ってレベルだよ。
そして部屋に戻れば、美鈴が水の入ったコップと濡らしたタオルを持ってきてくれた。
恐らく、誰かから途中聞いたのだろう……
恥ずかしい……
恵が東京へ戻る時間を確認をしに部屋を訪ねてきたが、傑に膝枕をされてのぼせている私をみて、ある程度の事を察したのか、程々にしてくださいよ…と呆れた顔をした。
しばらく涼めば、体調ももどり3人で使用人の持ってきた朝食を済ませて、東京に戻る準備をする。
そして、傑に運転を頼み、助手席に恵を乗せると私は美鈴と後部席へと座った。
『そういえば、美鈴って確か今年で22歳だよね?大学とかは行かなかったの?』
と私が聞けば、美鈴は少し複雑な顔をして
美「私は本当は高校を卒業したら、許嫁と結婚する予定でした……。ですが、許嫁が不慮の事故で亡くなりまして……。その後も…自分から人を好きになって付き合うとかは無かったんですが、相手に言い寄られて断りきれずお付き合いした方々にも次々と不幸がありまして…。」
美「私……呪われているようなんです……前当主様でも私が本当に呪われているのか…どんな呪いなのかも分からないようで……」
とギュッと拳を握る美鈴に私は手を伸ばして重ねると
『美鈴……私もその話聞くまで美鈴が呪われているのに気づかなかった。…あまり頼りたくは無いけど…クズだけど実力は最強の呪術師もいるし、これから交渉して成功すれば強い味方になるはずの呪いの王もいるわけだからきっと解決するよ!』
と言って美鈴を励ました。
美鈴は目に涙を溜めて、ありがとうございます!と頭を下げる。
こんなにいい子なんだもん幸せになって欲しいと思うのは当たり前の事だ……。
その後も、私は美鈴や恵、傑と話をしながら高専に向かった。
私と恵と血を分けた姉弟である事を知った美鈴は驚いていたが、2人とも何となく似てるなとは思っていた様で納得していた。
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琉愛(るあ)(プロフ) - 2周も読んでしまうくらい素敵な作品でした!こんなに素敵な作品を書ける素敵な作者さんに出会えてとっても光栄です!!こんなにいい作品を読ませていただいてありがとうございます!夏油傑が心から笑える世界を作っていただいてほんとに感謝です!ありがとうございます (12月14日 19時) (レス) id: abb9ea5a9e (このIDを非表示/違反報告)
蛍(プロフ) - 電車で読んだの間違いでしたぁぁ( ; ; )ハピエン厨の私大歓喜、大号泣です!ありがとうございます。 (9月29日 12時) (レス) @page32 id: 77d3c748c0 (このIDを非表示/違反報告)
ミホ(プロフ) - なんて言葉にしていいか分からんくらい感動しました。こんないい作品作ってもらってありがとうございます! (2023年1月28日 18時) (レス) @page32 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(プロフ) - 凪さん» 最後まで読んでいただきありがとうございました!コメントもありがとうございました!素晴らしい作品と言っていただけてすごく嬉しいです!ありがとうございました! (2022年4月12日 6時) (レス) id: 2a2ca48ccf (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - とても面白くて次を次をと掻き立てられました!主人公のチート並みの能力だけどさらに試行錯誤して強くなっていくところや宿儺の過去、最後の結婚式のシーンが最高でした!こんな素晴らしい作品に出会えて嬉しかったです。ありがとうございました! (2022年4月9日 11時) (レス) @page32 id: 13224a6886 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲夜 | 作成日時:2021年4月25日 8時