大好きな君 (ページ25)

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散々ページ25

貴方side

さてどうしようか。

万次郎の腕を解き向かい合うと

｢イケメン探し、ねぇ。いい度胸してんじゃん｣

まて、ここでは拗ねないでくれ。クラスのテントが近いんだ。

その前にまず直視できねー！！！ビジュ良すぎん！？！？なんかいつもよりいい匂いするし！！色気が！！

……てかあのグラサンイケメンパパ、万次郎だったとかマジで笑えないよな。普通に気づかなかった。この髪型やっぱずるい

｢なんで俺の顔見ねーの？イケメン見つかったワケ？｣

ビジュ良すぎて直視できませんとかそんな理由恥ずかしすぎる

『い、いや…イケメン見つかったというか…あの…』

｢なに？俺じゃなくてそのイケメンのとこ行けば？｣

今にも離れていきそうな万次郎の腕を思わず掴み

『いや、ごめん…そのイケメン、ま、万次郎でした』

｢………あ？｣

口あいてる…それでなおイケメンじゃん意味わからんもう

『だから、リナと話してたイケメン、万次郎だったのー。普通に気づかなかったんだから！カッコよすぎるんだけどなんで今日そんな気合い入れたの？』

｢…………可愛いこと言ってくれるじゃん｣

万次郎の口角はあがり

『んぐ………ま、万次郎離れて！！どうして君はそんなに人の目を気にしないの！！クラスのみんなエグいくらい見てるから！頼む！』

｢やーだ♡なにこのネコミミのハチマキ。めちゃくちゃ可愛いんだけど妬いちゃうから解いていー？｣

さっきから近いのよ！！コイツが私から離れてる時間、休日だったら1時間あんのかな…

『リナに一生懸命やってもらったから解いたら怒る』

｢ふぅん。そっか、じゃー頑張れよ！見てるから｣

意外とすんなり諦めてくれて何より

『ありがとー、じゃあそろそろい』

ちゅ、と唇に触れる柔らかいもの

｢ネコミミ、とってくんないからその代わり！じゃーまた後でな｣

やりやがったな………

どうしよ顔熱すぎて振り向けねー！！！